口臭外来ってどんな治療をするの?

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口臭対策として歯磨きやガムで対策をしている、飲み物をこまめに飲むようにしているなどといった工夫をされている人が多いでしょう。

しかし、どんな対策をしても口臭が改善されない場合には何か他の原因が潜んでいる場合があります。そんな時にも口臭外来を利用すると原因を追究し治療を始めることができます。

ここでは、口臭外来についてどのような内容で行われるのか、治療法にはどんなものがあるのか解説していきます。

口臭外来ってどこにあるの?

161116-2口臭外来はどこで診察を受けられるのでしょうか?

口臭外来を扱っている機関は、歯科や総合病院になります。その他にも口臭だけの治療を行っている専門機関も存在しています。

口臭外来に行けば口臭が改善されるかな、普通の病院に行くよりもしっかりと診てくれるので安心かもと思って行ってみようと思う人もいるはずです。

しかし、口臭外来で治療を行う際には自由診療になるので保険が適用されません。口臭を根本から治療していく際には高度な技術を要する場合もあるので、保険が効かないのです。

口臭外来は気軽な気持ちで行くというよりは本格的に口臭を治していきたいという覚悟を持って訪れる場所でもあるでしょう。

口臭外来の検査の内容

161116-4口臭外来ではどのような検査を行うのか内容を見ていきましょう。

数種類の測定器を使用

口臭はただ口の臭いを嗅ぐだけで細かい原因を判断できるものではありません。そこで、数種類の測定器を使用して口臭のレベルを測っていきます。

1 オーラルクロマ・・・口腔ガスに含まれる口臭があるかどうかの判定を行う機械。口臭の元となるガスの濃度を測定。

2 ハリメーター・・・吐く息、口腔内ガスの測定、揮発性イオウ化合物を測定。

3 インキュベーター・・・体温と同じ温度にした唾液の臭いを嗅いで口臭を確かめる。

口臭外来で使用される機械には上の3つのようなものがあります。唾液やガスの濃度を測定して、その数値によって口臭のレベルを確認できます。自分で臭ってみるだけではわからない細かい臭いについても知ることができます。

舌診

口臭が出ている際、舌の状態も大きく関係しています。舌苔は舌についている白っぽい、黄色っぽい汚れのことを示しますが、舌苔以外にも舌の形や乾燥具合、舌の色などもチェックしていきます。

口臭の原因が舌から発生していないか、舌について詳しく検査を行います。舌診は口臭外来ならではの専門的な診察になります。

唾液の検査

口臭は唾液とも深い関係があります。唾液の分泌量が少なく口の中が乾燥しがちな人ほど口臭が発生しやすいと言いますが、口臭外来ではさらに詳しく唾液の検査を行います。

唾液にどれだけ酸を中和する力があるかといった分泌量や、唾液リスクテストと言われるCAT21バフやサリバPFTキットを使用して測定をします。

唾液の検査についてはこのような専門的な検査以外にも、安静にしている時や活動している時の唾液の状態、唾液の濁度や色調なども検査します。

上のような専門的な機械を使用した詳しい口臭検査は、やはり口臭を専門に診ている病院の方が良いでしょう。高度な機械で今までわからなかった口臭の原因を突き止めてくれます。

口臭外来では今回紹介した以外にも歯並びや噛み合わせを確認するためにレントゲンを撮ったり、虫歯や歯周病などは隠れていないかの確認も行います。それでも口臭の原因がわからない時には尿検査を行って病気が隠れていないかを診察します。

口臭外来の治療とは?

161116-3口臭外来では精密検査を受けながら口臭がどこから発生しているのか、原因を追究していきます。そして、口臭の原因が明らかになったら今度はそれに合った治療を行う必要があります。ここでは、口臭外来でどのような治療が行われているのか紹介しましょう。

漢方薬による薬物療法

口臭治療の際に最も多く用いられるのが漢方薬による薬物療法です。口臭の多くが生理的口臭と言われ、普段の生活やそれに伴う体のバランスによって生じています。ホルモンや緊張、疲労なども関係しています。

そこで体の調子を整えて健康的にしていくために漢方薬を使用します。その他には口臭は唾液の少なさからも発生すると言われているので、漢方薬を飲むことで唾液の分泌を促す効果も期待できます。

漢方薬は自然の植物から作られているので副作用も少ないです。毎日飲み続けて体の調子を整えることができるので、漢方薬を用いる薬物療法が定番になっているのです。

除菌療法

漢方薬の他にも除菌療法という治療法があります。口臭の原因となるガスを除菌するという方法になります。

この除菌療法では専用のマウスピースを使用します。ガスを除菌する方法を3DSともいいます。マウスピースに抗生物質や消毒剤などを入れておいて、唾液と一緒に薬が流れないようにし、ガスを除去して口臭を抑えます。

この3DSと呼ばれる除菌療法はまだ一部の歯科でしか実施されていません。そして、保険が適用されないので、診察の費用は3~5万円と高額になってきます。保険診療として扱っている歯科もありますが、多くが保険が効かないので治療を行う前に費用の確認も必須です。

3DSは自分に合ったマウスピースを使用しないと意味がありません。そこで、歯周病や細菌の検査などを詳しく行ってから自分専用のマウスピースを作るために型を取ります。

マウスピースが完成したら細菌検査からどの薬が効果的かを選択します。あとは寝る前や歯磨きをした後にマウスピースをはめて5分間ほど待ち、薬を浸透させます。5分経ったらうがいをして終わりです。

マッサージ治療

口臭を改善していくためにはマッサージ治療も用いられます。口臭の主な原因は唾液の分泌量の少なさと言われています。唾液がしっかり分泌されていると口臭の元となる細菌たちは流されていきますが、唾液が少ないと細菌は口の中に留まったままになります。

そこで、唾液の分泌を促すためにマッサージ治療を行うことがあります。唾液が分泌される唾液腺をマッサージして活性化させることで唾液の量を増やしていきます。

耳下腺と呼ばれる耳たぶの近くにある部位や顎下線や舌下腺をマッサージします。ツボ押しのような感覚でゆっくりと力を入れながら数秒押し続けるのがポイントです。

また、口の中のマッサージもあります。粘膜を直接マッサージすることで粘膜が刺激を受け、唾液の分泌が促進されるという流れになります。どのマッサージも唾液の量を増やすことが目的になっています。

歯科治療

口臭の原因の1つに歯に問題がある場合があります。虫歯がある、歯周病になっている、親知らずがあるといった歯の異常から歯や歯茎から膿が出ることがあります。

膿が出ると口臭はきつくなっていきます。そこで、ひどくなる前に歯の異常を治療していかないといけません。歯や歯茎の治療を行うだけでなく、ひどい場合には歯を抜くケースもあります。

歯の問題を治療して解決するだけで口臭がなくなったという人もいます。普段歯が痛くならない限り歯医者に行くことはない人が多いと思いますが、定期的に歯のチェックをしてもらうようにしましょう。

早めに異常が見つかるとひどくなる前に治療ができるので、口臭にならずに済みます。

まとめ

まとめ口臭は全員が同じ原因で発生しているわけではありません。歯に異常がある場合もあれば、体の中の病気によって口臭が発生していることもあります。まずは原因を知るために口臭外来を利用してみましょう。

口臭外来は街の歯科や総合病院だけでなく、最近では口臭だけを扱った病院もあります。保険が適用されない治療があるので、費用の面や治療法などの説明もきちんと聞いて自分に合った治療法を選びましょう。