口腔ケアの観察項目の内容とは?

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口腔ケアにおいてはただ口の中をきれいに掃除するだけでなく、きちんと観察項目についても揃っています。観察項目があることでどんな点に注意しながら口腔ケアを行っていけば良いのかをより的確に知ることができます。

そこで、ここでは口腔ケアの観察項目について詳しく内容を提示していきます。口腔ケアに入る前のチェックも必要であることから述べていきましょう。

これから口腔ケアを始める際にも知っておきたい内容となっているので、ぜひ目を通してみてください。

口腔ケアに入る前に健康状態をチェック

161119-2口腔ケアに入る前には、その時の健康状態も必ずチェックするようにしましょう。そのためには、一人ひとりの体調や抱えている病気についても把握する必要があります。そこで、以下の点をチェックしてみてください。

  • どんな病気を抱えているか
  • 体調が急に変化することはないか
  • 病気や怪我によって障害がないか
  • 加齢によって体の機能に変化がないか

この4つを口腔ケアに入る前に確認してみてください。口腔ケアをする日に限って体調不良であることもありますし、そんな時に無理にケアをすると口腔ケアはきちんとできないだけでなく本人に負担となってしまいます。

急に気分が悪くなって嘔吐してしまうこともあるかもしれません。万全の体調の時に口腔ケアは行うようにしましょう。特に高齢者は自分で体調不良を訴えることができない場合もあります。そんな時は周りの人がよく注意をして様子を見ておくことが大切です。

口腔ケアでの観察項目について

161119-3口腔ケアでは実際にケアに入る前の様子から把握しておくことが大切と言われています。では、実際の口腔ケアに移ると、どんな観察項目があるのでしょうか?ここでは口腔ケアが初めての場合と継続している場合とに分けて書いていきたいと思います。

初めて口腔ケアを行う場合

初めて口腔ケアを行う場合には、以下の点を観察項目に含めてチェックしてみましょう。

  1. 歯は何本くらい残っているか
  2. 入れ歯をしているか、入れ歯の種類も確認する
  3. 口の中のどこにどんな汚れがついているか
  4. 口はどれぐらい開けられるか
  5. 唾液は出ているか
  6. うがいはできるか
  7. むせることはないか

初めての時は、口の中の歯の状態を把握してから始めていきたいです。そして、口の開けられるレベルも初回に確認しておきたいので、上の観察項目に注目したいです。

継続して口腔ケアを行っている場合

口腔ケアを継続して行っている人の場合には、初回の人と比べると少し観察項目に違いが出てきます。

  1. 前と比べてどこにどんな汚れがついているか比較する
  2. 口腔内の乾燥状態。唾液はしっかり出ているかどうか
  3. 口の開き具合を確認。自分でしっかり開けるか、拒否されてしまったなどをチェックする
  4. 歯や入れ歯が前と比べて変化があるかどうか
  5. うがいの時の口の動かし方。きちんとうがいができているかどうかの確認

継続して口腔ケアを行う際には、上の5つの点に注意したいです。口腔ケアを何度も繰り返していても、その時々で状況は変わります。歯が抜けてしまっているかもしれませんし入れ歯が増えている可能性もあります。

また、口の動かし方や口腔内の状態にもいつどんな変化が現れるかわかりません。継続して口腔ケアを行う上でも細かい観察は欠かせません。毎回の口腔ケアで観察項目について記録を取りながら、状況に合ったケアをしていきましょう。

最後に口腔ケアの経験からの観察項目ではなく、共通している観察項目についても付け加えておきます。

  • 歯・・・色や噛み合わせの状況、虫歯の有無、汚れのチェック
  • 歯肉・・・赤く腫れたり少し触れただけで出血しないか
  • 粘膜、唇・・・びらんや潰瘍がないかの確認
  • 舌・・・舌苔に覆われていないか。舌の運動に異常がないか
  • 口臭・・・どの程度の臭いか、臭いの種類も要チェック

上に部位ごとに観察項目を並べましたが、これらは口腔ケアの経験の有無にかかわらずすべての人において観察してもらいたい事項になります。

口腔ケアにおいては状況に応じて観察項目が多いように感じますが、くまなくきちんとケアすることでお口の健康を維持できるので細かく確認してもらいたいと思います。

観察結果は必ず記録しておこう

161119-4口腔ケアでの観察項目は一覧となって表示されており、それを参考に口腔ケアを行っていきますが、毎回細かく記録を残すことも大切です。観察項目をただ目で見て確認して終わりでは次に生かせません。

毎回面倒だと感じても細かい変化についてもしっかりと観察結果を記録に残しておきましょう。特に要介護者の口腔ケアにおいては、毎回同じ介護者が行うかどうかわかりません。介護者が入れ替わっても、要介護者の状況に合った口腔ケアができるようにする必要があります。

そんな時にも今までの人がきちんと観察結果を書いていると、次の人も安心して口腔ケアに移ることができるでしょう。

口腔ケアで観察結果を残す一覧表をオリジナルで作っておくと、それを元に口腔ケアで感じた点を記録していけるのでおすすめです。

特に介護の現場では口腔ケアを行った人がきちんと記録を残しておかないと、要介護者にトラブルや異変が起きた時に対処することができません。事故を防ぎ、快適に過ごしてもらうためにも介護者が口腔ケアを徹底した管理の下で行う必要があるのです。

一人ひとりの口腔ケアの現状も知っておくこと

161119-5口腔ケアを行う際には、一人ひとり健康状態やお口の中の状況も違うという点をよく理解しておかないといけません。みんな同じ結果になることもなく、一人ひとり本当に口腔内の状況は違います。

歯が抜けてしまっている人もいればしっかり揃っている人もいますし、入れ歯がたくさん入っている人もいます。また、体質から虫歯や歯周病になりやすい人もいるでしょう。

要介護者については自分で口を開けられるかどうかも、その人の体の様子によって異なります。口腔ケアでは声がけも大切と言いますが、声がけをしてきちんと理解してくれるかどうかも人によっては違います。

そのようなあらゆる状況に合わせて口腔ケアを行わないといけないので、一人ひとり状態が違うという点を忘れないようにしましょう。口腔内の現状をしっかり把握すると、口腔ケアも正しく行うことができます。

一人ひとり性格が違うように、口の中の状況も違うのです。

まとめ

まとめ口腔ケアについては観察項目が細かく提示されています。ポイントはできるだけ細かい点まで確認することです。口腔ケアを始める前に、その日の体調に異変はないかといった確認をするのも必須です。

その上で口腔ケアを開始しても大丈夫となると、初めてか継続のどちらに当てはまるかも一人ひとり確認しましょう。初めての場合は、口の中の歯や舌、噛み合わせなどあらゆる角度から口腔内の状況をチェックします。

継続して口腔ケアを行っている時には、以前と比べて入れ歯が増えたりしていないか、口はどれぐらい開くかといった変化を観察してもらいたいです。継続して口腔ケアを行う上でも細かい観察は欠かせません。

そして、観察した記録は必ず残しておきましょう。別の人が口腔ケアをする時にも記録を元に継続して口腔ケアを行っているという点を把握しながら、具体的なケアに移ることができます。

この観察項目の延長として、一人ひとり口腔の状態は違うということを理解してもらいたいです。みんな口の中の歯の状態や唾液の量、舌の汚れなどが違います。同じな人はいません。その点にも気をつけながら口腔ケアを始めてみましょう。