口腔ケアから期待できるさまざまな効果。こんな効果も!

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口腔ケアは今私たちの生活の質を高めるために必要とされ、特に介護の現場においては重要視されています。口腔ケアはまだ実践したことのある人は少ないかもしれませんが、口腔ケアをしておくことでいつまでも健康的でいられます。

そこで、口腔ケアからどんな効果が得られるのか具体的に解説していきましょう。口腔ケアの効果を知っておくと、私たちにとって必要なケアであることも理解できます。

口腔ケアから期待できるさまざまな効果について今回は考えていきましょう。

口腔ケアから期待できる効果

161120-2口腔ケアから期待できる効果には大きく以下の5つの点が挙げられます。口腔ケアの効果として想像できるものから意外なものまであるでしょう。

唾液の分泌の促進

唾液が少ないと口臭の元となると言いますが、年齢を重ねてくると食後にきちんと口の中をきれいにしておかないと細菌が繁殖し唾液が出にくくなる傾向にあります。

唾液が少ない口内は乾燥してしまい細菌がますます増えてしまいます。そこで、口腔ケアをすると唾液の分泌が促進されるので口内の乾燥を予防できます。

口腔ケアによって歯磨き以外の細かいケアが加わるので、唾液の分泌が順調に行われます。口腔ケアをしていない口内は汚れがそのままになっていたり、乾燥した状態になりやすいのでどうしても唾液は少なくなっていきます。

さらに口の中には唾液腺と呼ばれる箇所がいくつか存在しています。口腔ケアを行う際に、そのポイントとなる箇所を歯ブラシや指などで刺激をするとより唾液が出やすくなります。口腔ケアではただ口の中をきれいにするのではなく、唾液腺のツボも刺激するとより効果的です。

年齢とともに不足しがちな唾液を口腔ケアを始めながら、分泌を促進させていきましょう。

発熱の予防

口腔ケアを特に高齢者に実際に行っていると発熱予防もできるという結果が出ています。

実験では実際に施設に入所している高齢者に口腔ケアを行って、その他の健康状態を確認しました。主な口腔ケアの方法は、毎食後看護師または介護士が歯ブラシで磨き専用の機械で咽頭の掃除も行うというものでした。

このようないつもより丁寧な口腔ケアを毎日欠かさず続けたところ、発熱が発生した人が明らかに少なくなったのです。口腔ケアをしなかった人と比べるとその差は半分以下となりました。

口腔ケアをきちんと行うことで口内に侵入してきた細菌を追い出すことができ、唾液の分泌が促進されて少しの細菌であれば流してしまうという点が、発熱が減ったという結果と関係しています。

さらに発熱だけでなく肺炎にかかるリスクも大幅に下がったという結果が出ているので、高齢者にとっては今後ますます口腔ケアが必要になってくることがわかったのです。

年齢を重ねると免疫力も弱まり、集団生活を送っているとさまざまな細菌にも感染しやすいです。そんな中、口腔ケアを行っているだけで発熱を予防できるのは介護士たちにとっても安心です。

認知症予防

認知症は高齢者だけではなく、40代以降の中高年にも見られる病気となってきました。認知症になると日常生活も正常に送れなくなり、施設に入所するという流れが多くなっていますが、本人だけでなく家族にとっても大きな負担となってきます。

そこで、今口腔ケアが認知症予防につながるという話題が出てきています。

まずは、自分の歯が20本以上あるかどうかが認知症のリスクを左右すると言われています。これは歯が20本以上ある人とほとんどが入れ歯である人を比較した際に、認知症の発症リスクが1.9倍も異なるという結果が明らかになったからです。

ここから歯で起きる歯周病や歯肉炎、虫歯などのトラブルは脳にも直接影響が及ぶという点がわかりました。

いつまでも健康的な歯でいることは認知症の予防にもつながるのです。今は医療も進歩して自分の歯ではなくても快適に過ごせるようになりましたが、認知症予防のためにはやはり自分の歯を大切にしてもらいたいです。

さらに、噛む力によっても認知症のリスクが変わってくるという結果も出ています。高齢者になってくると自分の力で硬いものを噛み切るのが難しくなります。

実際に何でも噛める人に比べてあまり噛めない人の場合は、認知症の発症リスクが1.5倍という数字が出ています。ここから噛む力と脳も関係していることがわかるでしょう。

自分の歯でなくなると噛む力も弱まっていき、脳にも刺激が伝わりにくくなる関係から認知症のリスクが高まるのではと言われています。

心臓病や糖尿病の予防

今歯周病を抱えている人も多いかもしれませんが、歯周病は心臓病や糖尿病にまで影響してくるということを知っていましたか?たかが歯周病と思って過信していると危険です。

実際に健康な人と比べると、歯周病が多くある人は心臓病にかかりやすいという結果が出ています。これは歯周病によって歯茎から出血などが起き粘膜が傷つけられ、歯周病菌が血中に侵入することで動脈硬化の原因になるからです。

歯周病から動脈硬化になってしまうのは恐ろしいことです。歯周病はよくある症状と甘く見ていると最終的には心臓にまで影響してきます。

歯周病の症状が進んでいくと、さらに心筋梗塞や狭心症などを発症するリスクが高まるというので注意しないといけません。

また、歯周病の有無から糖尿病になる確率も異なってきます。糖尿病になる一歩手前の状態を境界型といい、血糖値が正常な人たちが境界型になるかどうかの確率は歯周病の有無が決まることがわかりました。

中レベルの歯周病がある人は、歯周病がない人と比べて境界型になるリスクが2倍以上であり、また重度の歯周病がある場合には歯周病がない人と比較すると境界型になるリスクが3倍以上という数字が出ました。

これは歯周病菌が血中に侵入してくることで血糖値を下げる働きを持っているインスリンに影響を及ぼすからと考えられています。歯周病は現代人に多いお口のトラブルですが、大きな病気の引き金にもなるということを理解しておきましょう。

そんな心臓病や糖尿病も口腔ケアをすることで予防できるので、歯周病などを悪化させないためにも必要なケアになるのです。

医療費削減につながる

歯やお口のトラブルが少ない人は歯科に通う回数も少なくて済みます。また、大きな病気に影響してくる心配もないので、不調を抱えがちな人と比べると総体的に見ても病院に行く回数が明らかに少なくて済むでしょう。

ここから、健康であれば医療費も削減できます。口腔ケアをしていると全身の健康管理をしていることになり、さまざまな病気の予防ができます。予防をきちんとしておくと病院に行かなければいけない状況にまでならないので医療費も最低限で済みます。

毎回病院に行って支払うお金をトータルで計算すると何十万円という金額が出てきます。医療費はできるだけ削減したいものです。口腔ケアが医療費削減にまで関係してくるのは驚きですが、それほど口の中の健康状態は大事ということがわかるでしょう。

まとめ

まとめ口腔ケアの効果についてまとめてきましたが、すでに知っている点もあれば初めて知った意外な効果もあったでしょう。

口腔ケアはただお口のケアをするだけでなく全身の健康状態を左右する大事なケアだったのです。

口腔ケアから得られる効果をまとめると・・・

  • 唾液の分泌の促進
  • 発熱や認知症の予防
  • 心臓病や糖尿病の予防
  • 医療費削減

といったものがあります。

まだ口腔ケアを一度も行ったことのない人はさっそく始めてみましょう。そして、いつまでも健康でいられるようにケアを続けてみましょう。