口腔ケアの必要性と意義について

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口腔ケアは口や体の健康を維持する際には欠かせないケアであると言いますが、その必要性について深く考えたことはありますか?

昔より今の方が口腔ケアが重要と言われるようになりました。これは食べ物もさまざまな種類のものが存在するようになり、それに伴って私たちの体を蝕む病気も増えてきたことと関係しているでしょう。

口腔内の状態によってその病気や不調を改善できると言われ、口腔ケアが注目されています。

そこで、口腔ケアの必要性についてもう一度しっかりと見直して、口腔ケアの意義についても把握しておきましょう。

口腔ケアの必要性について

161121-2口腔ケアの必要性についてどんなことが思い浮かびますか?口腔ケアの必要性として、大きく2点を以下に記載します。

口腔に関わる機能に障害を持つ人が増えているから

口腔ケアが今特に注目されている大きな理由として、口腔に関わる機能に障害を持つ人が増えているという事実が関係しています。

特に口腔ケアが重要視される介護の現場においては、高齢者の多くが歯周病や虫歯、入れ歯による汚れなどから口腔内が乱れて不健康になっています。虫歯や歯周病が多いと脳や心臓の疾患にも影響してきますし、年齢とともに唾液の分泌が少なくなるので味覚にも変化が生じます。

また、口の中に細菌が蔓延していることから口臭も発生します。高齢者の口臭は自分では気づかないことも多いので口腔ケアは大事と言われています。

さらに、口腔ケアをきちんとしていると誤嚥性肺炎の予防もできます。食べ物や唾液が気道に入ることで発症する肺炎も、口腔ケアを行っていると正常に口や喉が機能するので誤嚥性肺炎を防げます。

口腔ケアをしていると早めに歯のトラブルに気づくことができるのも特徴となっています。丁寧なチェックをしておらず、歯科に行くこともなければ知らないうちに虫歯や歯周病が増えてしまいます。

そのような歯の異変にも口腔ケアをまめに行っていることで早く気づくことができます。口腔ケアは今障害やトラブルを抱えている人が多いために、より注目されるようになってきたのです。

生活の質を高めるため

QOLという言葉を聞いたことはありますか?QOLとはクオリティオブライフの略称であり、生活の質を高めるという意味があります。

そのQOLですが、口腔ケアを実践しているとより高めることができます。今の状態よりも少しでも良い環境で快適に過ごせるようにするために口腔ケアを行うと、メリットがあります。

メリットとして挙げられるのが、まず食事を楽しくできることです。口腔内が問題なく健康的であれば味覚も正常ですし、自分の歯で噛んで食べ物を食べられます。自分の力で食べられるということから、食欲が沸いてきます。

また、人と話す機会も増えて会話が楽しいと思えるようにもなります。たくさんおしゃべりをしてお腹が減って食事もしっかり食べられる、そんな良いサイクルが口腔ケアから期待できます。

高齢者にとってはだんだん体が自由に動かせなくなり、思うようにならない不便さを感じることが増えます。そんな中でも口腔ケアをしていると、食事をおいしく食べることができ、人とのコミュニケーションも楽しいと思えるようになるのです。生きる楽しみを見出してくれるのが口腔ケアとも言えるので、口腔ケアの必要性は高くなっています。

口腔ケアの意義

161121-3口腔ケアの必要性について述べてきましたが、次に口腔ケアの意義についても考えてみたいと思います。

老化防止

口腔ケアの意義1つ目として老化防止が挙げられます。老化現象から思い浮かぶ症状もいくつかありますが、見た目から考えると顔の筋肉が衰えてシミやシワが増えます。また、噛む回数が少なくなると脳に刺激が伝わりにくくなります。

噛む行為が舌や口の周りの筋肉を鍛えてくれており、これが脳にも良い刺激となって伝わります。脳に刺激が伝わると年を取ってもしっかり思考する力が維持できて、老化防止につながります。

これは歯がなくなると噛む回数が極端に少なくなることから発達障害が現れるという点からも理解できるでしょう。食事への意欲や関心もなくなり、脳にも刺激が伝わらなくなるため痴呆になる確率も高まります。

口腔ケアによってきちんと歯のケアができていると食事も快適にできて自分の歯でしっかり噛むことができるので、老化防止ができます。

運動能力が高まる

口腔ケアから運動能力も高まると言われています。これは、口腔ケアができていると噛む力がきちんと備わっているという点と関係しています。

噛むことは全身運動の一部と言われており、かみ合わせによって体の平衡感覚も保たれているといいます。ただ食事をする際に噛んでいるだけのようでも、脳に刺激が伝わっていることから考えると運動の1つとして考えても良いのでしょう。

噛んでいると顔の筋肉を鍛えられるということも、運動能力が高まる点と同じように考えられます。噛まないと顔はたるんで筋肉は衰えていくばかりですが、しっかり噛む習慣をつけて食事をすると顔の筋肉は衰えることなく維持できます。

顔の骨や筋肉のバランスを保つ

噛む力が弱い、噛む回数が少ないといった状態になると、顔の筋肉は鍛えられません。噛む回数が少なくなると、顎も小さくなっていくと言われます。これは、顎が衰えている証拠です。

顎の大きさが変わると歯並びにも影響します。歯並びが悪い口の中は歯磨きもしづらくなり、虫歯などにかかりやすくなります。

顔の骨や筋肉は口の動かし方や歯並び、口腔内の状況によって左右されます。正常に筋肉が動くようにするためにも口腔ケアは必要とされています。

食生活がきちんと行える

私たち人間にとって食べることは生きていくために欠かせません。食べないと私たちは死んでしまいます。

それほど大事な食事ですが、歯がしっかり揃っていて噛む力がないと成り立ちません。私たちは食べ物を口に入れて噛んで飲み込みます。

いつも当たり前のように行っているこの過程ですが、口腔ケアができておらず虫歯などがたくさんあり歯並びも悪い状態となると、噛むことすらスムーズにできなくなります。

唾液の分泌も少なくなり、異物であっても異物とみなすことができずに飲みこんでしまう危険性も出てきます。口腔ケアを疎かにしていると年齢を重ねていく上で危険が潜んでいます。

食事を快適に楽しく行えるためだけでなく、命の危険から回避するためにも口腔ケアが必要とされています。

まとめ

まとめ口腔ケアの必要性としては、

  • 口腔に障害を持つ人が増えているのを少しでも軽減するため
  • 生活の質を高めて、今以上に快適に過ごすため

の2点が挙げられます。

そして、口腔ケアの意義としては以下の4つの点を取り上げました。

  1. 老化防止
  2. 運動能力のアップ
  3. 顔の骨や筋肉のバランスを保つため
  4. 食生活を快適に行うため

口腔ケアが必要なのは、生きていく上で欠かせない食生活を快適に送れるようにするためが大きな特徴と言えます。口腔ケアを行うことで生活の質が高まると老化防止や運動能力のアップ、顔の筋肉が正常になります。

口腔ケアが重要視されているのは私たちが日々生きていく上で欠かせない点が含まれるからです。口腔ケアの必要性や意義をしっかり把握して、今後の口腔ケアに生かしてみましょう。

自分できちんと口のケアができない高齢者にとって必要であると言われている口腔ケアですが、自分でしっかり歯を磨くことができる人も口腔ケアを始めてみましょう。