口腔ケアの目的を知って正しく実践しよう

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口腔ケアを日頃から実践している人はいますか?口のケアといえば日頃の歯磨きを丁寧にするように心がけて口臭が出ないように気をつけているという人は多いと思いますが、それ以上の細かいケアはしたことがない人も多いです。

今口腔ケアは介護の現場では必要とされ、実際に丁寧に行われています。そんな口腔ケアの目的を知ることで、より口腔ケアの大切さについて知ることができます。

そこで、今回は口腔ケアの目的について順番に詳しく記していきたいと思います。

口腔ケアの目的とは?

16118-2口腔ケアの目的はたった1つにとどまりません。いくつか目的があるので以下に記載していきます。

生活の質を高めて健康的に過ごす

口腔ケアの最大の目的とも言われているのが、この生活の質を高めて健康的に過ごす点です。QOL(クオリティオブライフ)=生活の質を高めるために必要とされているのです。

口腔が健康的であればおいしいものを食べることができますし、食事が楽しく行えます。食べ物が自分の口からきちんと食べられるというのは、体と心を健康に保つことも示しています。

口腔ケアを行うことで生活の質が高まるといつまでも健康でいられるということになるのです。口腔ケアから楽しい人生を作り出すことが可能なので、ぜひ今からでも口腔ケアを始めて生活の質を高めていきましょう。

歯周病や虫歯の予防

口腔ケアをまめにしていると虫歯や歯周病の予防もできます。普段歯を1本1本じっくりと見る機会はあまりありませんし、歯が痛くなって初めて歯科に行ってみるという人が多いでしょう。

しかし、歯科に行った頃にはすでに虫歯や歯周病が進行していたという例もあります。そんな時も口腔ケアをきちんとしていると早めに歯の異変に気づくことができるので手遅れにならずに済むのです。

口腔ケアをしてみないと気づかない歯のトラブルもあります。早めに気づいてきちんと治すことで口の中は健康を維持できるので、口腔ケアを始めて歯周病や虫歯を予防できるようにしましょう。

特に高齢者になると唾液の分泌が少なくなり、歯周病や虫歯のトラブルも増えます。さらに自分で歯のケアができないとなると、ますますケアが難しくなります。このような流れで高齢者には特に口腔ケアが必要と言われています。

年齢とともに歯のトラブルは起こりやすいので、その分口腔ケアが重要視されています。

味覚の改善

口腔ケアをすると味覚も改善されるの知っていましたか?食べるものがおいしく感じられないと食欲も湧きませんし、食べる楽しみも見いだせません。そこで、口腔ケアが注目されています。

口腔ケアを行っていると味覚も改善されます。口の中でも特に舌をきれいにしておくと、食べ物の味をしっかり感じることができます。敏感に舌で味を確認するためには舌をきれいにしておかないといけません。

味覚は私たちが生きていく上でも欠かせないことです。味覚を失うと生きていくために食べる行為も疎かになり、誰かと食べる楽しみもなくなってしまいます。味覚を改善していくためにも、口腔ケアは大事なのです。

口臭の予防

口腔ケアを行っていると気になる口臭も予防できます。口臭にも種類があり、人によってどのタイプの口臭が出ているかは違いますし、病気が隠れていることもあります。

口臭には生理的口臭や病的口臭、外因的口臭、心理的口臭など臭いを感じるシーンやその原因もそれぞれ異なっています。

しかし、口腔ケアをしているとあらゆる口臭の対策ができます。特に要介護者の場合は自分でうまく口の中のケアができないことからきつい口臭が発生しやすいです。

歯磨きがきちんとできないだけでなくブリッジや入れ歯が入っていると、さらにその部分に食べかすが詰まりやすくなり口臭の原因になります。また、歯垢がひどくなり歯肉炎や歯周病になっているケースもあります。

その他には顔の筋肉が弱くなっているために唾液がきちんと分泌されなくなっていることもあれば、舌苔に汚れがたくさんついている・・・などと原因はいくつも存在します。

このような口臭の原因になる問題点も口腔ケアをしておくと回避できます。口腔ケアをしても改善されない場合は内臓器系で病気になっている可能性もあります。口臭が改善されない場合には病院での詳しい検査も必要になります。

自分でできる口腔ケアを始めてみるだけでも口臭の対策ができます。まずはセルフチェックを行いながらいつもの歯磨きに加えて細かいお手入れをやってみましょう。

誤嚥性肺炎の予防

誤嚥性肺炎は高齢者に多い疾患です。誤嚥性肺炎は口の中にある唾液や細菌が誤って気道に入ってしまうことで起きる肺炎です。誤嚥性肺炎はかかっていても最初は気づきにくく、ただむせるという症状が出るので注意しましょう。

そして、誤嚥性肺炎は夜間に多く発症します。口の中の唾液などだけでなく胃の中のものが嘔吐によって気道に入ってしまう際にも誤嚥性肺炎と呼びます。

そして誤嚥性肺炎を予防するためにも口腔ケアが必要と言われています。口の中の汚れをきれいに除去しておくと食べかすなどで詰まらせることもありませんし、唾液の正常な分泌を促すことができます。

実際に口腔ケアを行った高齢者は口腔ケアをしなかった人に比べると肺炎の発生率が40%も下がったという結果も出ています。

口腔ケアをきちんと行っていると年齢を重ねていても食事をしっかり取ることができます。食事がしっかり取れると体の中に栄養が行き渡るので免疫力も高まります。この免疫力が高まるという点からも誤嚥性肺炎を予防できると言われています。

誤嚥性肺炎を発症しないためにも口腔ケアが大切と注目されています。要介護者のケアも口腔ケアを含めて行っていきたいものです。

唾液分泌の促進

唾液がしっかり分泌されていると口の中の細菌は流れ出ていきますし、常に潤いがある状態なので口臭の予防もできます。しかし、年齢とともに唾液の分泌量は少なくなっていき、また置かれている環境によっても唾液の分泌には違いが生じます。

また、高齢者になると薬を毎日飲んでいる人も多いです。この薬の副作用によって口の中が乾きやすくなるとも言われているので、薬を常用している人も積極的に唾液を分泌できるように改善していきたいです。

口腔ケアにおいても唾液分泌を促進しようという目的があります。唾液をしっかり分泌しておくと細菌の影響を受けることも少なくなり、いつも元気な体でいられます。

口腔ケアの中で唾液の分泌を促していくのなら、おすすめは唾液腺マッサージです。自分でもできますし、人にしてもらうこともできる簡単なマッサージです。

マッサージをするだけでも自然と唾液が分泌されるようになるので、口腔ケアにおいては唾液にも注目してケアをしてもらいたいと思います。年齢とともに少なくなっていく唾液ですが、口腔ケアをしていると予防できます。

まとめ

まとめ口腔ケアの目的は1つに留まらず、いくつもあることがわかってもらえたでしょう。まだ口腔ケアを始めていない人は、この機会に一度自分の口の中をじっくりと観察してみてください。

口腔ケアの最大の目的は生活の質を高めるためです。そして、それ以外にも虫歯や歯周病の予防、口臭の予防、味覚改善、誤嚥性肺炎の予防や唾液の分泌促進とさまざまな効果が期待できます。

高齢者だけでなく、すべての年代の人に口腔ケアを始めてもらいたいと思います。口の中がきれいで健康的であれば生活の質も高まり、いつまでも元気な体でいることができるでしょう。