実は結構臭っちゃう、へその臭いとその原因

『へそは臭う』と聞いても、ケアをする際にも悪臭を発する印象がないためにマイナーな扱いをされがちです。実は、へそは目立たないうえに汚れが蓄積されやすいため、放っておくと不快な臭いを発生させてしまうことがあります。

確かにへその臭いを気にしなくてはいけなくなるような場所は、プールや共同浴場など限られてはいますが、健康とエチケットのためにもへその臭いについて気を配りたいものです。

ここでは、へその臭いの原因や予防法、へその皮膚と言った周辺環境について紹介させていただきます。

へその臭いの原因って何?

へそが臭いを発生させる原因は色々ありますが、汚れや汗などへその中にたまり、それを餌にしている細菌が増殖していることが多く見受けられます。また、過去にへそのことで嫌な思い出がある人や、日常的にストレスを抱えているなど精神的な問題からへその臭いがひどくなる人も、少なからずいるのです。

前者の場合はオリーブオイルやベビーオイルなど低刺激の油脂を使ってへそを掃除し、『へそのごま』となってしまった汚れを除去しましょう。後者であれば、皮膚科の医師に診断して貰って『体臭では無い』と診断結果が出れば、気にならなくなったと言う事例が存在しています。

これらと比較しても深刻な問題なのが、臍炎や尿膜管遺残症と呼ばれる症状です。臍炎は本来、へその緒を切った赤ちゃんに多い炎症なのですが、大人にも起こる危険性のある病気で、へその中に膿がたまり、痛みを感じるので気付きやすい症状と言えます。

尿膜管遺残症は、胎児の時にあった臍帯と膀胱をつなぐ尿膜管が生まれた後も残ることから起こる病気で、そこに細菌が侵入して膿や尿などがにじんだり、臭いや出血を伴う珍しい病気と言われています。

以上のことから、へそが臭う原因は大まかに分けると、汚れ・精神的な問題・病気の3つに分けられます。対処法は症状によって異なりますが、へそが臭いを発する原因を理解して適切な治療法を施すことが肝要になるのは同じなのです。

汚れが原因のへその臭い

目立たないが、気付いた時には嫌なにおい成分を発生させているへその臭いは、『汚れ』が原因で発生しています。その種類は皮脂や垢と言った自分の体から生じるものもあれば、ホコリや石鹸などの洗い残しのように体外から入って来た『異物』に近いものまで様々です。

子供の頃に『おへそをいじると痛くなるよ』と言う躾を受けたために、へそを触ること自体を敬遠してしまい、臭いの原因である汚れを洗うこともせずに放置しているケースも見られます。

この汚れにも様々なタイプが存在し、太っているためにへそが脂肪で狭くなっていたり、へそが深かったり歪んだりしたために、垢や石鹸の洗い残しがたまって汚れやすくなると言う個人差に起因することもあります。また、目立たない場所でもあるために無意識に洗い忘れてしまったり、面倒だからと湯船に長くつからない、もしくはシャワーのみですましてしまうなどして、垢が残ることもあるのです。

いずれにせよ、汚れと垢がたまったへそが細菌の温床になってしまうことに変わりはなく、これらの経緯で形成されたへそのごまは『臍石』とも呼ばれ、その不潔さはトイレの便器内の水と比較すると約4100倍にもなると言われています。へその臭いを気にしてケアするのは、清潔さを保つことでもあるのです

へそは普通の皮膚とは違う?

小さな頃に『おへそをいじってはいけません』と教えられたことはないでしょうか。実は、迷信やしつけなどでは無く、合理的な理由があったのです。へその皮膚は普通の皮膚よりも薄く、すぐ下には、内臓を包んでいる腹膜と言うものが存在し、刺激を与えてしまうと炎症を起こしてお腹が痛くなってしまいます。

だからと言ってへそのごまや、それになる可能性のある汚れを取らないわけにはいかないですし、指で取ろうとすれば炎症を起こす危険性があります。そこでおススメなのが、綿棒を使ったケア方法です。

入浴中か風呂上がりにへそのごまがふやけた時がお掃除のチャンスで、綿棒で軽く取れば腹膜を刺激することもなく、へそをケアできます。優しくへそ周辺を洗浄することも、汚れによるへその臭いを予防できる効果的な手段です。

汚れてしまうと臭いと細菌の温床になるだけでなく、デリケートな位置に存在するために洗うのにひと工夫必要なへその皮膚ですが、優しく丁寧に洗うことで痛みや炎症を発症させることなく、清潔さを保てます。

皮膚に雑菌が繁殖して悪臭?

前章で述べたように、へその中には薄い皮膚が存在しています。皮膚である以上、古くなったものは当然剥がれ落ちてきます。その角質に皮脂や汗が合わさったものがへそのごまと呼ばれるものですが、それを餌にする雑菌が増殖するために悪臭が発生するのです。

そのため、へそには雑菌が極めて多く、ある実験ではトイレの便器に有害な細菌が5000個程度しかなかったのに比べ、へそには100万個以上もあったと言う調査結果さえ寄せられています。

つまり、へそのごまとは皮膚の残骸に大量の雑菌が付着して出来上がった、悪臭と不潔さの塊なのです。

特に汚れがたまりやすいのが、穴が曲がっているカシューナッツ型のへそや、奥が深くすり鉢状になっているへそで、入り口近辺の汚れを取ることはできても、奥の方に汚れがたまる傾向があります。へその穴の深さは体型に影響されることもあり、個人差もありますが太っている人はへその穴深くなってしまい、汚れがたまりやすいのです。

こうしたへその内部の皮膚が剥がれ落ち、それと雑菌が合わさったことで有害細菌の塊と言っても過言ではないへそのごま、或いはそのもとになる垢やホコリはこまめに取り除き、悪臭と不潔な菌の発生を防ぎましょう。

正しい掃除をして匂いを予防

へその中に存在する黒い塊は、その形状が黒ごまに似ていることからへそのごまと呼ばれていますが、その正体は垢・皮脂・汗と言った分泌物に、毛やホコリ、石鹸の洗い残しなどが入り混じって固まったものです。

このへそのごまは、へそが不潔な菌が繁殖しやすい環境である上、放置しておくと雑菌と悪臭を含んだ大きな塊になる可能性もあります。これでは、如何にへそのごま自体が無害な存在とされているとは言え、衛生面・美容面の両方で問題です。

それではとへそのごまを取ろうとしても、いじり過ぎてへその約5mm下にある腹膜の神経を刺激し、腹痛を起こしてしまう危険性があります。そうした汚れをためないための掃除で一番簡単なのは入浴中に垢がふやけている時に洗うことです。

入浴時に石鹸を含ませたタオルを指に巻き、へそに入れてクルリと回すことを2~3回繰り返し、週に2、3度繰り返せばへその清潔を保てます。もちろん、取れた垢や石鹸を洗い流すのが肝要です。

へそのごまをみつけたら、綿棒をオリーブオイルやベビーオイルなどに浸してへその中を拭き、浮いて来た垢を綿棒で絡め取りましょう。垢がなくなるまで繰り返せばOKです。また、へその中にボディクリームを塗りこんで一晩おき、翌日に拭き取って綿棒で除去する方法もあります。

近年ではへそ掃除用の専門グッズも売りだされていますし、硬くなったへそのごま(臍石)を取るのが難しければ、いじり過ぎによる炎症や腹痛を起こさないよう、皮膚科などで除去してもらうのをおススメします。へその掃除は様々な方法がありますが、自分の体に合わせて方法や道具を選んで、臭いを予防しましょう。

まとめ

へその臭いは、古い皮膚や汚れとそれに寄生する細菌によって引き起こされています。へそはいじると腹痛を起こしやすいうえ、目立ちにくいためケアをし忘れてしまうことが多いですが、放っておくとへそのごまが雑菌と悪臭の塊になってしまいます。

そして、臍炎などの病気である危険性もあるため、へその臭いは美容面だけでなく、健康や衛生の面でも決して無視できないものです。ここで紹介したへその臭いへの対策法は、いずれもお手軽に行えるものばかりですので、忙しい方にもおススメできます。