舌の表面にたまる舌苔が口臭の原因になっているってホント!?

舌の表面に白く浮き上がる舌苔(ぜったい)は口臭の元になると言われています。

最近では、舌の汚れを落とすための舌磨きブラシもよく売れています。今回は、この口臭の元となる舌苔ができる原因と、どうすれば、舌苔を予防することができるのか、そして、できてしまった場合はどのようにケアをすればいいのかをお伝えします!

舌苔が発生する原因8つ

舌苔の発生には下記にご紹介するような8つの原因が主なものとして存在しています。

唾液の減少や口呼吸による乾燥

病気やストレス、薬の影響などで唾液の量が減ることがあります。唾液は、口の中を浄化する作用がありますが、唾液が減ることによって、浄化作用が薄れ、菌や汚れが舌に溜まったままになってしまいます。

また、口呼吸をする人は、空気が直接口の中に入るため、口の中がすぐに乾燥してしまいます。これは、汚れがついたまま乾燥してしまうため、汚れが固まりやすくなってしまうからです。

雑な歯磨き

舌苔の原因は、口の粘膜の細胞に細菌が繁殖したままになっていることにが大きいです。食事をしたあと、長い間歯磨きをしていないと歯と同じように舌にも汚れが付きます。特に、スナック菓子やクッキーを食べたあとや、砂糖入りの食べ物を食べたあとなどには口の中に汚れが残りやすい傾向があります。

正しいブラッシングをしないと虫歯になってしまうのはご存知だと思いますが、雑な歯磨きは口の中全体に汚れが残りやすくなっています。残ってしまった細菌は繁殖して汚れが溜まっていってしまいます。正しいブラッシングを心がけましょう。

舌の運動機能の低下

舌にあまり動きがないままの状態が続くと舌苔が出てきます。動きが少ない状態とは、たとえば、睡眠時などですね。睡眠時は、唾液の分泌量も減少することから二重に口臭の原因ができます。このような原因があるゆえに、朝が一番口臭が気になるということになるのです。

また、舌の運動機能の低下ということで言うと、高齢や病気によってということも考えられます。

舌の位置が低い

舌苔は、本来は上顎と当たった時に摩擦しあって、ある程度は取れるようにできています。これは、舌顎は上顎につくように存在している口の中の造りによるものです。これが舌の位置が低くできている人や、受け口の人は上顎の部分に舌苔が擦れにくくなります。それにより、舌苔が溜まりやすくなってしまうのです。

抗生物質

ステロイド剤や抗生物質を長きに渡って飲み続ける病気の療養などをしていると、薬の影響によってカンジダ菌という菌が発生することがあります。これが、血液中にあるヘモグロビン・硫黄化合物と合体すると黒毛舌(こくもうぜつ)と言って黒い舌苔ができることがあります.

飲酒と喫煙

口の中が乾燥して唾が出なくなると、口の中の浄化作用が薄れて細菌が繁殖するということを見てきました。実はお酒を飲むことによって舌や口の中が乾燥するとされており、お酒を飲みすぎた日はいびきを掻きやすくなるんです。

いびきは口呼吸ですので、舌が乾燥して舌苔ができやすくなります。また、タバコは血管を収縮し、歯肉炎の原因になります。歯肉炎になると舌苔のもととなる嫌悪製細菌が増えてしまうんです。それと同時にタバコは口の中を乾燥させますので相乗効果で口臭のもととなります。

ストレス

リラックスしている時には副交感神経が優位になり、ストレスを感じると、交感神経が優位にはたらきます。ストレスと感じるて交感神経が活性化するとネバネバとした唾液になります。このネバネバとした唾液は舌苔の元となる、嫌悪性細菌増やしてしまうんです。

加齢

高齢になると、舌の運動機能が低下して舌苔が付きやすくなることをお伝えしました。加齢によって、唾液腺が萎縮するということが起こるため、唾液が分泌されにくくなります。これも口臭の原因になるのです。

すぐにできる舌苔を予防する方法6つ

口臭のもととなる舌苔、なるべくできないようにしたいですよね。ここでは舌苔を予防する方法を6つご紹介いたします。

鼻呼吸をする

舌苔ができる原因の1つに口呼吸をすることが上げられるというのを見てきました。口呼吸は、舌に溜まっていた汚れをそのまま乾燥させてしまい、舌苔が取れにくい状態を作ってしまいます。気がついたら口で呼吸をしているという人も鼻呼吸にしていきましょう。鼻呼吸をしていると、舌が濡れている状態なので、舌ブラシでこすっても舌苔が取れやすいです。

しっかり歯を磨く習慣をつける

歯を磨いているつもりなのに『磨けていない』ということはよくあります。舌苔が増える原因でも見てきましたが、歯がしっかり磨けていないと、虫歯になる原因だけではなく、口の中全体の汚れが残ってしまっている状態です。

自分の歯磨きがしっかり『磨けている』歯磨きなのかどうかは、予防歯科の診療がある歯医者さんでチェックをしてもらい、ブラッシング指導を受けるのもいいでしょう。

運動や趣味によるストレス解消

ストレスを溜めると交感神経が活性化して口の中が乾いたり、ネバネバした唾液になったりして口臭の元となってしまいます。ストレス解消には規則正しい生活習慣にしていくことも1つの方法でしたが、運動によって体を動かしたり、好きなことに没頭することもストレス解消の大きな力になります。

ストレス解消には様々な方法があるので、取り組みやすいものから取り組んでみてはどうでしょうか?ストレス解消のヒントは楽しく没頭できるものや体が喜ぶことの中にあったりします。

飲酒と喫煙を控える

タバコは体に悪い上に口臭の元にもなり、続ければ続けるほどやめにくくもなるのでいいことはありません。飲酒は、深酒にならない程度であれば、ストレス解消にもなります。我慢をしすぎるのもストレスになるので、程よい量をたしなむという程度にするのがいいでしょう。

食事のバランス

舌苔の発生は、口の乾燥だけではなく、体調とも深い関わりがあります。特に胃腸の状態と深く関わっており、胃腸の調子が悪いと舌の新陳代謝が不活性になり、舌苔ができると言われています。胃腸の調子を良くするには、バランスのとれた食事をとることを心がけましょう。

十分な睡眠を取る

夜更かしをして、睡眠時間が短くなったり、不規則になると自律神経のバランスが崩れてしまいます。また、睡眠不足から引き起こされるストレスもあるでしょう。できれば夜の23時~24時ぐらいには就寝し、朝も決まった時間に起きることを心がけましょう。また、部屋の温度を適温に保ったり、リラックスできる空間にするなど、質の良い睡眠をとる工夫も効果的です。

舌苔のケア

ここまで、舌苔ができる原因と、その対処法を見てきました。では、できてしまった舌苔はどのようにケアしたらいいのでしょうか?

舌苔をケアする方法

舌専用のブラシを見たことありますでしょうか?舌の掃除をするために作られたブラシです。薬局やネットショップでも購入することができます。この舌専用ブラシを使って、1日に1回舌を磨きます。磨くタイミングは起床直後がいいでしょう。

舌苔は舌の機能が活発に活動しておらず、唾液の分泌も少なくなる時に繁殖するので、寝ている時は菌が繁殖しています。その菌をお掃除することができるのです。磨き方は、奥から前方に向かって軽くブラシを動かして舌苔を取っていく感じです。

舌を前に出した状態で磨くと気持ち悪さを緩和できます。また、ブラシを水で塗らして磨くのでも効果的ですが、舌磨き専用ジェルなどを使っても良いでしょう。

注意点

舌磨きブラシで舌を磨く時の注意点は、まずは、ゴシゴシと強く磨きすぎないということが大切です。磨きすぎると味覚を感じる神経まで傷つけてしまいます。また、舌乳頭という舌の表面にある組織は歯ブラシを使って強くこするとすぐに剥がれ落ちます。

これが唾液に混ざると新たな口臭の原因となってしまいます。また、いくら口臭の元だからといっても舌苔には粘膜を守る役目もあるので、取り過ぎると更に舌苔を作ろうとする力がはたらいてしまいます。

注意点をいくつかの項目にまとめてみました。これを守ることによって、大切な役目もしてくれる舌苔を取り過ぎずに口臭を防ぐケアをすることができます。

  1.  強く、こすってゴシゴシと磨きすぎない。
  2.  磨きすぎないように、1日1回、5分以内を目安にする。
  3.  無理に奥まで磨こうとしない。(吐き気をもよおします。)
  4.  舌を磨く時には、歯磨き粉などの研磨剤入りのものは使わない。

まとめ

舌が白くなることは知っていても、『舌苔』という名前は初めて聞いた…という方もおられたのではないでしょうか?舌に生えた苔…嫌な名前ですね。生活習慣の改善と舌ブラシを使った上手なブラッシングによって、舌苔を原因とする口臭はある程度防ぐことができます。

唾液も除菌作用があるように、舌苔にも粘膜を守るなどの重要なはたらきをしています。取り過ぎないように注意しながら、ブラッシングしましょう!