加齢臭と日焼けには共通点があった!日焼け止めクリームは効果あり?

加齢臭は年齢が一定以上になるとやってくるもの。対策といっても防ぎようがないと思っている人は考え直してください。

加齢臭は食生活や不規則な生活習慣、ストレスなどでニオイがきつくなるのです。

さらに、40代でなくても不健康な生活をしているのなら、加齢臭よりもイヤなニオイとされるミドル脂臭がひどくります。

そして加齢臭をひどくする原因の一つに、日焼けもあります。日焼けと加齢臭、この無関係に思える二つの間には何があるのでしょうか。

日焼けは加齢臭の原因になるの?

日焼けと加齢臭をつなぐ物質は活性酸素です。活性酸素とはどういった物質なのか、ここで説明しておきましょう。

生き物に欠かせない酸素原子は、空気中で2個がくっついて酸素分子を構成しています。この酸素分子は不安定な分子で、他の分子に結びついたり、電子を奪ったりして安定した状態を作ろうとします。簡単にいうと、これが酸化という現象です。

人の体内では、呼吸で取り入れた酸素のうち2%程度が活性酸素に変化するといわれています。この活性酸素は精神的なストレスや喫煙などでさらに割合が増えていきます。

活性酸素にはスーパーオキシドアニオンラジカル(通称スーパーオキシド)、ヒドロキシルラジカル、過酸化水素、一重項酸素の4種類がありますが、人間の体に悪影響を与えているのはヒドロキシルラジカルで、スーパーオキシドや一部過酸化水素から変化して作られる場合もあります。

過酸化水素は昔、家庭の常備薬としてよく使われていた消毒液「オキシドール」で知られるように、殺菌剤として使われていたものもあります。ヒドロキシルラジカルにも、同じような効果があり、体内に入り込んだ細菌類を殺菌してくれる役割を担っています。また、酵素の働きを促進する効果もあり、人間にとって必要な物質でもあります。

しかし、その量が増えすぎると、細胞を傷つける、場合によってはDNAを傷つけることもあります。傷ついたDNAは、大部分は修復されるので健康は保たれるのですが、まれにDNAが修復できず、誤ってコピーされることがあります。こうなると様々な病気のもとになります。

日焼けは皮膚の酸化の原因

この活性酸素ですが、紫外線も増加を促進させる要因になります。紫外線は皮膚表面での活性酸素を増やします。そうすると皮膚表面の脂肪分が酸化されて過酸化脂質を増加させます。つまり、加齢臭のもとになるノネラールの材料になる物質をどんどん増加させていくのです。

紫外線だけでなく、外で日焼けをすることは皮膚表面の温度も上がり、汗腺や皮脂腺も広がり、汗も多く掻くようになります。これが脂肪分やもう一つの材料となるパルミトレイン酸の供給も増えることにもなりますから、ますます加齢臭がひどくなっていくわけです。

日焼けをしない為に日焼け止めを塗ると防げる?

日焼けは加齢臭をひどくさせるばかりでなく、皮膚がんの原因にもなるとされ、日焼けのもとになる紫外線を余り浴びないようにすることが大事だといわれるようになってきています。

日焼け(紫外線防止)対策として、日焼け止めクリームを使うことが多いですが、これは加齢臭の予防になるのでしょうか?

紫外線にはその波長によってA,B,Cと3つに別れます。Cは大気中を通り抜けることができず、人間の肌に影響はありません。Bは、日焼けで肌が黒くなる原因となり、ひどい場合は肌がやけどのようになって炎症を起こします。肌表面の細胞やDNAを傷つける危険性が高いのもBの波長のほうです。

これに対して、Aは太陽光から届く紫外線の9割を占めるのですが、肌への影響は緩やかで、肌が赤くなるなどの作用はありませんが、皮膚の奥の方まで届き、肌のハリや弾力を失わせます。この紫外線A(UVA)は、年齢を重ねた肌ほど抵抗力が弱くなるため、肌はUVAの影響を受けやすいことがコーセーの研究によって明らかになっています。

つまり、紫外線のA,Bともに気をつける必要があるのですが、より肌の深部まで届き、影響力の大きなAのほうを加齢臭対策としてのターゲットにすべきということです。

日焼け止めクリームには、PA(プロテクショングレイドオブUVA)という指標と、SPF(サンプロテクションファクター)という指標があります。

PAは、UV-A(紫外線A)の防止効果を表す目安で、+が多いほどUV-Aに対する効果が高くなります。++++、+++、++、+の4段階があります。

SPFは、UV-B(紫外線B)の防止効果を表す目安で、数字が大きいほど効果が高くなります。この数値の意味ですが、紫外線が当りだしてから日焼けしてしまうまでの時間を、どれだけ送らせることができるかを示しています。平均的には日焼けができるまで15分~20分かかるといわれていますが、たとえばSPF30なら30倍遅らせることができることになります。

加齢臭を抑えるためには、日焼け止めクリームのPA値に注目して、「+」の数が多いものを選びましょう。

日差しを浴びないように気をつける

暑い夏は海へ行くことも多いですが、余り強い日差しを浴び続けることはよくありません。また、海へ行かなくても、高い山では紫外線が強いので、夏山に登山をする場合も、帽子をかぶるなど日焼け対策はしっかりしましょう。

意外と対策が滞りがちなのは5月と6月。からっとした空気に覆われた5月を中心に、夏至に近い日は、気温がそれほど高くない日でも太陽光が直角に近い角度であたっています。当然、紫外線も多くなるので、日焼け対策は真夏の時期よりも念入りにする必要があります。

夏バテ対策もかねて、首に濡れタオルを巻く姿もよく見かけますが、汗も加齢臭の大敵です。生ぬるくなったタオルはいつまでも放置せず、乾いたタオルで汗を拭き取るようにしましょう。

日焼けと皮膚の酸化が原因の加齢臭

加齢臭は年齢を重ねれば誰でも出てくるものですが、日焼けも喫煙と同じく加齢臭の原因になります。日焼けによる皮膚のシワやシミは、皮膚の抵抗力を弱めることになり、さらに活性酸素を発生させるという悪循環になります。しかも、加齢臭が臭いやすいといわれる首筋(うなじ)や耳の後ろは無防備になりやすい場所でもあり、加齢臭を強くする原因になりやすいといえます。

普段の生活で外出しない生活は考えられず、また、日光に全く当たらないことも健康に良くないことがわかってきています。ですので、日差しが強い日には加齢臭の出やすい場所に日焼け止めクリームをしっかり塗って対処するのが有効です。

まとめ

日焼けは肌を傷めて皮膚の老化を招くとして、美容(美肌・アンチエイジング)のケアの観点から語られることが多い要素です。

しかしながら、紫外線による加齢臭の増加も、意外と見逃されがちですが重要なポイントです。あまりにも過敏になる必要はありませんが、加齢臭が気になる年齢に達したら、加齢臭対策としての紫外線対策も考えましょう。

肌を露出して海で真っ赤に焼けないように、日焼け止めクリームをしっかり塗るのは効果が見えやすいですが、毎日の紫外線で次第にダメージを受ける紫外線Aによる日焼けにこそ、加齢臭をひどくする原因があります。赤ちゃんと散歩に行くときには、首筋など露出しやすい場所に留意して日焼け対策をしてから外出するようにして下さい。

食事でも、活性酸素を減らす抗酸化作用のある食べ物を積極的に摂取するようにして、少しでも活性酸素を減らす工夫をすることで、日焼けによる加齢臭を少しでも減らすことができます。