第3のハラスメント「スメルハラスメント」に要注意!

セクシャルハラスメント、パワーハラスメントに続いて社会問題となりつつある「スメルハラスメント」をご存知ですか。

セクハラとパワハラは本人の心がけで改善することができますが、臭いの問題は精神面だけでは解決できません。

今回は気づかぬうちに周りに迷惑をかけてしまう臭いの対策について解説したいと思います。

スメルハラスメントって何?

スメルハラスメントとは、「臭いに関する嫌がらせ」のことを指す言葉。体臭や加齢臭、口臭などはもちろん、香水の匂いなど職場における「臭い」の問題全般のことを言います。例えばこんな経験はありませんか?

【隣の同僚から耐え難い臭いがする】

食後の口臭や営業周りから帰った後の汗臭いなど、鼻をつく臭いに吐き気がしたことはありませんか。

【女性上司の香水の臭いがきつい】

自分ではいい香りと思ってつけているのだろうけど、強すぎる。トイレの芳香剤みたいな臭いがする。これも立派なスメルハラスメントです。

【取引先の相手が臭い】

取引先の男性から加齢臭がして耐え難い。お得意様なのでもちろん指摘することもできずただ辛いのを我慢するだけ。

これらはほんの一部ですが一度は気になったことがあると思います。臭いの問題のつらいところは本人が「気付いていない」場合が多いことです。

「強烈な口臭で部下の女の子に話しかけちゃお!」とか、「香水をいつもの倍以上振りまいて自分の存在感をアピールしなくちゃ」と考える人はあまりいません。

そして、臭いはデリケートな問題のため「あなた臭いですよ」とはなかなか言えません。「おじいいちゃん、お口くさーい」というCMもありましたが、家族など近しい人間であれば指摘することも可能でしょう。

でもビジネスシーンで臭いの指摘は非常に難しいですよね。男性上司が部下の女性に「君、臭うよ」なんて言った日には逆に「上司にセクハラされた」と言われるリスクもあります。

近年話題のスメルハラスメント

スメルハラスメントはまだセクシャルハラスメントやパワーハラスメントに比べると認知度は低いのですが、実態はかなり深刻な問題となっているようです。

ファブレスメーカー事業等を手掛けるブラシナ(東京都)という会社が行った「体臭・加齢臭に対する意識調査」の結果によると、「自分以外の人の体臭が気になったことはあるか」とのアンケートに、86.3%の人たちが「はい」と答えています。女性のみでみると90.3%にも及んでいます。

自分か臭いなと思う人はかなり多いようです。

また、女性の36%以上が「配偶者の臭いが気になる」と答えています。3人に1人以上の女性が夫のことを「臭い」と思っているのです。

セクシャルハラスメントやパワーハラスメントは主に職場だけであり、一歩会社を出れば問題になりません。臭いが深刻なのは、会社以外でも電車やバスの公共交通、家庭や外出時のエレベーター、友人との集まりなど、様々なシーンで問題になること。

臭いの問題は24時間ついて回るのです。

スメルハラスメントの解決策は、臭う人はもちろん臭わない人も自分はもしかしたら臭いかもと気をつけながら、しっかりと対策することです。

臭いが原因のスメルハラスメント

では、具体的なスメルハラスメントにはどんなものがあるのでしょうか?

【人前でいきなり指摘される】

みんなが聞いている前でいきなり「君、臭いよ」と指摘される。心も準備も何もできていない状態で言われるため、相当メンタルが強い人でないとショック大です。

【机の上に消臭スプレーや制汗シート消臭が置かれている】

無言で「お前は臭いんだ」と言われています。ある意味、口で言われるよりもショックが大きいかもしれません。誰が置いていったかもわからないため、人間不信になってしまうでしょう。

【朝礼に「臭いチェック」を導入される】

身だしなみチェックの一環として、臭いの項目が入る。そしてみんなから「アウト」、「ダメ」、「臭い」と朝から言われる。業務の1つなので仕方ないとも思えるが、周りからは臭い人とのレッテルを貼られる。

【自分の「臭い対策」を延々聞かされる】

友人が「俺、臭くない」と逆に聞いてきて延々と臭い対策を聞かされる。最初は自分のことではないと思っていたが次第に「あ、自分に対策をしろと言っているんだな」と気づかされる。

【お客様からクレームが入ったと言われる】

取引先やお客様から「君のことが臭いと言われている」と別室に呼び出されて延々説教をされる。お客様のクレームはオブラートに包まれていないことが多く精神的にきつい。

これらの事例はほんの1部ではありますが、どれも心に傷を負うものばかりですね。

臭う相手にスメルハラスメントを伝えるには?

これまでは自分が臭い場合の例をお伝えしてきましたが、逆に職場に臭い同僚、部下、上司がいた場合の対策はどうすればいいでしょうか?

臭いはとてもデリケートな問題のため、伝え方を間違えると相手を傷つけるばかりか自分が嫌われてしまう危険性をはらんでいます。

どのように対応すれば、相手を傷つけることなく、自然に伝えることができるのでしょうか?

若い後輩などはまだ加齢臭や歯周病などが出る年齢でもないため臭いということはあまりないかもしれません。ワキガや体臭がきつい人がいても後輩で、信頼関係が築けていればいいやすいかもしれません。

では、年上の先輩や上司が臭う場合はどう伝えたらいいのでしょう。当たり前ですがストレートに「部長、臭いですよ」なんて伝えることは不可能ですよね。

伝えるときは相手の気持ちを慮ってあげなければなりません。

伝えやすい方法としては「自分の体験談」を話すことです。まず、自分が加齢臭や口臭に悩んでいて困ったという話をします。なんかいい方法はないですかねと相談するような程で下から入るのがポイント。

次に、自分が臭い対策で行っている方法を話します。制汗スプレーや汗拭きシート、口臭対策のサプリメントや消臭石鹸などなど色々話してみましょう。根気よく話をして「実は俺もさぁ…」と上司が話しはじめたらチャンス到来です。

さりげなく、こんな対策しましょうと伝えていき「仲間意識」が芽生えたら成功でしょう。定期的に最近こんないいスプレーが出たんですよ、一緒に使いませんか?などと言って使用するように勧めてみましょう。

自分自身も気をつけよう、スメルハラスメント

前述もしましたが、スメルハラスメントの解決方法は一人一人がしっかりと対策をしなければ解決をしません。

他人を変えるのは大変ですが、自分は臭いと言われないよう日頃から対策をしましょう。

【まずは口臭、大丈夫ですか?】

スメハラの中でも比較的多いのが「口臭」。口臭は自分ではなかなか気が付きにくいのはもちろん、昼食のメニューやコーヒー&タバコのダブルパンチ、口の乾燥など1日のうちでも変化するため注意が必要です。こまめな歯磨きなどを実践するなど、日頃から気をつけましょう。

【なかなか気づけない体臭】

「ワキガ」「汗の臭い」「頭皮の臭い」は、自分の臭いに慣れてしまって気づけないことがあります。信頼できる家族なのに定期的に自分は臭っていないかどうかを確認してみましょう。

【40歳を過ぎたら加齢臭にも注意!】

40歳を過ぎると皮脂が酸化し「ノネナール」という加齢臭成分が発生するようになります。加齢臭は自分でも比較的気づきやすいと言われていますので臭い始めたら、早めに対策をすることが重要でしょう。

【香水だってスメハラの対象に】

自分ではいい香りと思っていても、要注意なのが香水です。香水の臭い自体が嫌いな人が多いのはもちろん、香水は臭いに慣れてしまうため、気づかぬうちに使いすぎてしまう恐れがあります。また、柔軟剤も臭いが強すぎると嫌がられることもあるようです。

まとめ

スメルハラスメントは誰もが加害者にも被害者にもなる可能性があります。中には臭いが原因で会社を辞めるという人もいるようです。

毎日のケアをしっかりとして爽やかな生活を送りましょう。