加齢臭は食生活も原因?ノネナールを食事の改善で減らして元を断つ

40歳くらいからニオイがし始めるという加齢臭。

この年齢になると誰でも起きる現象で、全く加齢臭を出さないということは不可能です。しかしながら、ケアをするのとしないのとでは、結果が違ってきます。ゼロにすることはできなくても、気にならない程度のニオイに減らすことができるのです。

その対策は色々ありますが、まずは原因を知って正しい対策をすること。ニオイを抑えようとデオドラントに頼っても、かえってニオイが混ざって不快感を与えてしまうだけです。

これから、その対策の重要なひとつである食生活について考えてみましょう。

食生活で加齢臭は防げるの?

加齢臭と食生活は全く無関係なようにも考えられます。どうして加齢臭と食生活が強く関連するのか、少しおさらいしておきましょう。

加齢臭の元となる物質はノネナールという物質です。ノネナールは体内に余って老廃物となった脂肪分が、肌表面で酸化されてできた過酸化脂質と、同じく皮脂腺から肌表面に出てくるパルミトオレイン酸が結合して生成されます。

つまり、体内に余分な脂肪があるとノネナールの材料をわざわざ提供しているわけです。年齢を重ねると若いときに比べて新陳代謝が落ちてくるため、同じような食事をしていても脂肪が余りやすくなります。

それが加齢臭が40歳過ぎてから起きるといわれる理由の1つです。

加齢臭が起きやすい理由としては他にもいくつかあります。

  1. 不規則な生活で食事をとる時間が不規則
  2. 運動不足
  3. バランスの悪い食事(脂っこい肉食が多い)
  4. アルコール
  5. 喫煙

こうしてみると、成人病予防や肥満の原因となる要素がたくさんあります。結果としてダイエット対策が加齢臭にも効果のあることも理解できるでしょう。

肉食ではなく野菜生活を中心に

現代食で最も問題となるのが肉を中心にしたメニューが多いこと。肉は人間に必要なタンパク質を摂取するために必要な食べ物です。

しかし、肉中心の食事だと、体内でアセトアルデヒドが生成されます。これが肝臓で分解されず、汗となって肌表面に出てくると、ノネナールと酷似したニオイを発するので、余計に臭くなるのです。

アルコールもノネナールが生成されるのを促進します。アルコールが汗腺の働きを活性化するので汗を掻きやすくなり、ノネナールの生成も活発になるのです。脂っこい唐揚げなどをおつまみにすると、ついつい飲み過ぎることもあると思いますが、この組み合わせは加齢臭には最悪の組み合わせです。

一方、野菜は食物繊維も多く、抗酸化作用もあるため、腸内環境も整って、アセトアルデヒドの生成を抑制してくれます。

いい食材を摂取する

加齢臭の対策として考えられる食生活の改善ですが、肉を減らして野菜を食べることの他に、食物繊維を多く摂取することも重要です。

なぜ食物繊維を摂取することが加齢臭を予防することになるのでしょうか。加齢臭の材料である余分な脂肪分は、腸内で食物繊維に絡め取られ、体外に便として排出されます。

食物繊維が少ないと便秘になり、体内に脂肪がたまりやすい体質になってしまい、汗に混じって肌表面に出てしまいます。そこで加齢臭になるノネナールをどんどん排出してしまうのです。

食物繊維などを多く取り腸内をきれいに

食物繊維は、さらに腸内のお掃除屋さんといわれるくらい、腸内にたまった老廃物を絡め取って排出してくれる作用があります。腸内環境がキレイになると、悪玉菌が生成していた腐敗臭の原因となるアンモニアやアセトアルデヒドも少なくなります。

加齢臭とともに混ざり合って、体臭をきつくするこれらの物質も減少するので、結果的にイヤなニオイがうんと減らせるのです。

食物繊維の多い食品として、豆類をおすすめします。大豆から作られるオカラやインゲン豆、煮豆(金時豆など)、発酵食品である味噌や納豆などたくさんあります。毎朝の食事に納豆とお味噌汁というのは、最高のメニューといえます。

野菜サラダも食物繊維やビタミンを摂取するのには良い食材ですが、ほとんどが水分で、たくさん食べられないという欠点があります。その点でもドレッシングに味噌などを加えれば、理想的です。

腸内環境を整えるという意味では、乳酸菌飲料やぬか漬けも効果があります。善玉菌を増やして悪玉菌を減らし、バランスの良い腸内細菌を作り出します。一般的に善玉菌、悪玉菌、日和見菌の比率は、20:10:70が理想といわれています。

ビタミンC、Eを効率的に取るには?

加齢臭に良い成分として、もう一つ、ビタミン類があります。ビタミンCやEには、抗酸化作用があり、脂肪が酸化されて過酸化脂質になる過程や、ノネナールを生成する過程を抑制することができます。

ビタミンCといえばレモンが思い浮かびますが、じゃがいもにも多く含まれています。レモンは酸っぱくてなかなか取り入れられない人も多いですが、ジャガイモなら毎日の食事に使えるので継続して摂取しやすいと思います。ポイントはゆで汁ごと食べられるレシピを増やすこと。

ビタミンCは熱に弱く水に溶けやすいといわれますが、ジャガイモのデンプンがビタミンCを守ってくれるので、熱による損失が少ないのです。また、汁ごと食べることで、溶け出したビタミンCも摂取することができます。

寒い時はまるまる鍋に入れておでんやシチューにするとおいしいですし、夏はポタージュにして冷やして食べる冷製スープもおいしいです。ミキサーやフードプロセッサーがあれば簡単にできるので、挑戦してみましょう。

野菜ジュースなどでビタミンCを摂取する場合には、できるだけ新鮮なものをすぐに調理することです。大根おろしでも、1時間放置するとビタミンCは3割も減少してしまうという報告もあります。新鮮な野菜を低速ミキサーでじっくりすりつぶすのがビタミン類を壊さずに栄養を摂取できるコツです。

抗酸化作用のあるビタミンとしてビタミンEをあげておきましょう。落花生やモロヘイヤ、南瓜などに多く含まれる成分で、ウナギにもたくさん含まれています。

ビタミンEは油に溶けやすいという特徴があります。そこで油で炒め調理や乳脂肪と一緒に摂取すると効率的に摂取できます。素材そのものにビタミンEを多く含むひまわり油やピーナッツクリームを上手に使えば、ビタミンEが効率的に摂取できて全体の脂肪摂取量も増えることなく、カロリーを心配することもありません。

さらに、ビタミンEとビタミンC、ビタミンAを同時に摂取すると、相乗効果で抗酸化力がさらに高まります。

ビタミンEは、酸化しやすく、また、光に弱い性質があります。ひまわり油など、ビタミンEを含む食品は冷暗所で保管しておくようにしましょう。

まとめ

加齢臭は年齢を重ねると出てくるもので、全く出ないようにすることはできません。しかし、様々な対策をとることでニオイを抑えることができます。

加齢臭とは別に、体内で生成されるアセトアルデヒドが肌表面に出てきて、ニオイを強烈にすることがあります。アセトアルデヒドは構造がノネナールとよく似た構造をしており、加齢臭がひどくなったと思われがちです。

しかし、これは腸内環境が悪いことでより生成される物質なので、腸内細菌をバランス良く整えれば、減らすことができます。

これを解消するためには、食生活の改善が必要です。

  • 肉中心から野菜への切り替え
  • 規則正しい食事
  • 食物繊維を多くとる
  • ビタミンC/A/Eの摂取

これらはダイエットや成人病予防のためにも大変よい効果が期待できるものです。加齢臭をはじめとしたニオイを抑えることは健康で生活するための用件でもあります。