ストレスで汗っかきに!?自律神経の整え方を伝授

暑くもないし運動もしていないのに汗をかく。その汗が臭いになってしまう。それはストレスが原因かもしれません。

強いストレスを感じることで自律神経が乱れると人は汗をかくようになります。今回はストレスと自律神経について解説したいと思います。

汗かきと自律神経の関係とは?

自律神経とは交感神経と副交感神経に分かれています。人間は生命活動を行う上で無意識にこの2つの神経を調整しています。

交感神経は緊張している時やストレスを感じる時に働きます。副交感神経はリラックスしている時や休息中に強く働きます。

交感神経が強く働き、ストレスを強く感じ続けたら体がおかしくなってしまいますよね?交感神経が強くなりすぎると副交感神経が働いて、交感神経の働きを抑えてくれるのです。この2つがバランスをとることで人間は生活することができます。

体温の調節も自律神経の働きです。交感神経から指令を受けると汗が出ます。夜、睡眠中などは副交感神経が働くため、汗が出ないようになっています。熱帯夜などは副交感神経が優位になっていても汗が出ます。この矛盾を無意識でうまく調節してくれているのも自律神経です。

ところが、自律神経は様々な理由によって乱れることがあります。それが自律神経失調症です。自律神経失調症になると、バランスが崩れ、汗が止まらなくなるといった症状が出ます。

自律神経が乱れる原因は、きちんと睡眠不足を確保していない、栄養の偏った食生活をしている、昼夜逆転の生活を送っているなどの生活習慣の乱れがまず挙げられます。その他には妊娠や出産などのホルモンバランス異常や冷え性なども自律神経を乱れさす原因になります。

原因の多くは「交感神経(汗をかくように指令を出す神経)」が優位になりすぎることで乱れます。

新鮮な果物や野菜、魚には精神を落ち着かせる働きがあるGABAやトリプトファンが多く含まれています。しかし、ファストフードやカップラーメンなどの加工食品ばかりの生活をしていると自律神経が休まらずに緊張状態が続いていまします。

また、悩み事や心配事で心にストレスを抱えていると、脳が心拍数と体温を急上昇させて自律神経が働き発汗します。

自律神経失調症によって汗が止まらない場合は、リラックスと生活習慣の改善が大切です。医学的な対処法としては抗不安薬や漢方薬、セロトニンサプリなどで副交感神経を優位にすることができます。

自律神経の乱れやストレスが汗をかかせている?

夏、外で活動をすると汗をかく、運動やスポーツをして汗をかく、唐辛子のたっぷり入った食べ物を食べると汗をかく。これらは人間が生命活動をする上で正常と言えます。

しかし、寒いのに汗をかく、じっとしているのに大量に汗をかくなどの症状が出た場合は自律神経のバランスが乱れていると考えられます。

では、人はなぜ汗をかくのでしょうか?その答えの1つは「体温調節」です。

水分が蒸発するときに熱を発散する作用「気化熱」を利用して体を冷やしているのです。風邪をひいたときに汗をたっぷりかくと熱が下がるのはそのためですね。からだに汗を出すように指示をしているのが自律神経の「交感神経」です。

好きな人とデートをしたとき、手が汗でビチャビチャになる。仕事で初めて人前で発表するときなどに、緊張して汗をかくと言った経験は多くの人が1度はあると思います。これを「精神性発汗」と言います。

緊張や不安、悩みやストレスが高まると交感神経が活発になり、汗を大量にかくのです。精神的な負担による発汗は主に、わきの下や手のひら、頭や顔など、体のある一定の部分から大量に出るのが特徴です。そのため「局所性多汗症」とも呼ばれます。

また、ストレスを強く感じることで出る汗は臭いもきつくなります。本来、汗は無味無臭ですが、汗によって体の表面に存在する細菌が繁殖するとあの嫌な臭いを発するようになります。

ストレスによって自律神経が乱れると、また違った臭いを発するようになります。それは自律神経が乱れると体内の内臓機能も低下します。胃腸や肝臓・腎臓の機能が低下すると体内の毒素を分解できずに、アンモニアなどが汗に混じり体外に出てきます。すると、通常の汗臭さとはまた違った悪臭を発するようになります。

自律神経失調症と多汗症の関わり

自律神経失調症は学校や会社などストレスを多く感じる場合に発症します。汗を気にしすぎると、仕事や学業に集中できず失敗を繰り返し、さらに汗をかくという悪循環に陥る危険があります。

また、汗を大量にかくことで「周りに臭いと思われていないか」、「わき汗が滲んでカッコ悪くないか」などを気にしてさらに汗が噴き出してくるということにもなりかねません。

多汗症はひどくなると、自宅のソファーでくつろいでいるときにも汗を大量にかいたり、朝、目が覚めた瞬間から汗が噴き出してきたりといったケースもあるため悪化する前に対処することが大切です。

ただし、精神的なストレスを感じたら絶対に多汗症になるというわけではありません。個人差もあるため、不安なことがある場合は医療機関を受診するのが良いでしょう。

ストレスを和らげることで多汗を改善するには

ストレスを緩和して「精神性発汗」の症状を抑えるためには副交感神経を優位にすることが大切です。副交感神経には体の緊張や興奮を鎮めて心をリラックスさせます。

うまく副交感神経を優位にできれば、余計な発汗を防げるだけでなく、ストレスを解消し心地よい生活を送ることができます。

まず、日常生活の中で簡単にできるのが「腹式呼吸」です。腹式呼吸はおへその下に空気を溜めるイメージで鼻からゆっくりとたっぷり息を吸い込みます。そしてゆっくりとお腹にためた空気を吐き出します。

体の中に溜まったストレスや悩み事をまとめて吐き出してしまいましょう。心の落ち着くBGMをかけながら行ってもいいかもしれませんね。

次に、ストレスを解消するのに効果的なのが「適度な運動」です。

軽めで継続して行えるものが良いでしょう。忙しい人であればお昼休みに少し会社の外を散歩する、帰り道に少し遠回りをして帰るなんていうのも効果的と言えます。また、「お風呂に入る」のもいいでしょう。

シャワーではなく、しっかりと湯船に身体を浸けると副交感神経が優位になります。汗をしっかり洗い流すことで臭いもきれいにできますし、精神的にも落ち着きます。また、入浴して副交感神経が優位になれば、ぐっすり眠ることもできるため、ストレス解消への相乗効果が得られます。

内的ストレスを改善して汗っかきを和らげよう

内的ストレスとは睡眠不足や過剰な睡眠、悪夢にうなされる夢などの睡眠ストレスや、食べすぎ、小食、偏食、栄養不足、不規則な食事時間や夜更かしなどの生活ストレスなどを言います。

心当たりのある人は改善できるものから少しずつ生活を変化させましょう。栄養管理ができないという人は、管理栄養士が監修した宅配食なども現在は充実していますから試してみるのも良いかもしれません。

まとめ

日常の生活習慣を改善することで汗を抑えることは可能なのです。仕事上、どうしてもストレスを抱えてしまうという人はその分、ストレスを解消する術を身につければオーケー。

まずは自分なりのやり方を実践してみるといいでしょう。

どうやってもうまくいかないという人は医療機関を受診したっていいのです。一番良くないのは考えすぎる事なので、一人で悩まないようにしましょう。