高齢者は口臭が発生しやすい?高齢者のための口臭対策講座

高齢者になると体の老化や今まで感じなかった体調不良などを経験するようになります。やはり年を取ったんだなと実感する人が多いでしょう。

その変化は、口内でも起きています。高齢者は口臭が起きやすくなるとも言われています。今までと同じケアではきちんと口臭のケアができていないかもしれません。

正しく口臭のケアを行うために、まずは高齢者の口臭の原因を知っておきましょう。そして、高齢者においてはどのような口臭対策が効果的なのかじっくり解説したいと思います。

高齢者の口臭の原因

高齢者の口臭の原因は、すべての年代の人に共通する点以外に高齢者ならではの口臭の原因も含まれています。

今まで特に自分の口臭を気にしたことがなかった人も、年齢と共に口の中の環境も変わっていることを知り口臭ケアをしてもらいたいと思います。ケアに入る前に口臭の原因を以下に並べます。

歯垢

口臭が発生しやすい口の中には歯垢がたくさんついているという特徴があります。歯垢は誰にでも溜まるものですが、ずっと放置しているのはよくありません。

歯ブラシでは除去できないほど歯に付着してしまいます。

歯垢は歯の中に住んでいる細菌の塊です。そして、食べかすをエサとして生活をしています。よって、口の中をきちんと磨かずにそのままにしていると、細菌はどんどん増えていき歯垢が蓄積され口臭が発生するという仕組みになっています。

特に高齢者になると、歯周病や虫歯になりやすいです。つまりは若い人よりも口臭の原因となる物質である歯垢ができやすくなると言えます。

唾液の分泌の低下

高齢者になると体の老化に伴って唾液の分泌も少なくなります。唾液はしっかり分泌されていることで口内の細菌を流す役割を担っているので、少ないよりは多い方が良いです。

年齢を重ねると唾液の分泌が少なくなるので、歯垢の原因となる細菌も溜まりやすくなるといいます。唾液は口臭予防のためには必須の存在ですが、加齢と共に自然と分泌が少なくなることも知っておきましょう。

唾液の分泌が低下することからも高齢者は口臭を感じやすいのです。

入れ歯やブリッジ

高齢者になって自分の歯を完璧に維持できている人は少ないでしょう。きっとどこか数本が抜けて代わりに入れ歯をしている、ブリッジを入れているといった状況の人は多いと思います。

入れ歯やブリッジが入ると今まで以上に丁寧な歯磨きが必要になります。入れ歯であればきちんと外してから丁寧に磨くようにと言われます。

しかし、実際のところ毎食後に取り外してきれいに掃除をしている人は少ないでしょう。取り外しをせずにそのまま磨いていると、歯ブラシの届かない隙間には食べかすや汚れが詰まったままになり歯垢となり口臭を招きます。

手入れをするのが億劫になることもありますが、時間のある時にはできるだけ丁寧に入れ歯やブリッジの部分を洗いましょう。

そして、まめに歯科に行って歯垢を除去してもらうのもおすすめです。自分では難しい部分も歯科ではきれいにしてくれるので助かります。

入れ歯やブリッジというと高齢者ならではの歯の事情だと思うので、若い人にはない理由から口臭が発生しやすくなるのです。

高齢者の口臭対策

高齢者の口臭の原因にはあらゆる年代に共通する点と高齢者独特の原因とがありました。では、次に高齢者の口臭にはどんな対策を取れば良いのか考えてみましょう。

アルカリ性の食品を摂取する

口臭対策をするなら食べるものにも気をつけてみましょう。特に口臭が気になる時にはアルカリ性の食品がおすすめです。

アルカリ性食品といえば海藻類や緑黄色野菜などがありますが、唾液の分泌を促進する効果があるので口臭対策に良いと言われています。

その反対に肉類を多く食べていると酸性にかたむくので、唾液の分泌が悪くなり内臓の働きも鈍くなります。

肉ばかりを食べるのは体に良くない、野菜を積極的に食べようと言いますが、これは口の中の状態にも関係していることがわかるでしょう。

特にトランス脂肪酸が含まれている食品は体を強い酸性にするので、ますます口臭は悪化します。普段食べるものも意識して口臭を予防しましょう。

お茶より水が良い

緑茶には消臭効果のあるカテキンが豊富だから口臭対策にはぴったりと言われています。確かに緑茶にこのような成分が含まれているのは事実なのですが、高齢者にとってはお茶よりも水の方が良いでしょう。

お茶にはカフェインも含まれています。このカフェインによって利尿作用が起こるので、体内の水分が不足しがちになります。

水分不足は唾液の分泌にも影響してくるので、口内の乾燥を招きます。口内が乾燥する結果口臭が発生するので、お茶よりも水の方が安心です。

高齢者になるとただでさえトイレが近くなるので、お茶をガブガブと飲むよりはこまめに水を飲んで口の中を潤す方が効果的と言えます。

水でうがいをする

高齢者で今歯周病を抱えているという人も多いと思います。歯周病は口臭を招く要因にもなるので、早めに治療を受けて治したいです。

歯周病は歯周病菌が原因で起こります。歯周病菌は口の中が酸性になると活発に動き始め、口臭の原因にもなります。

そこで、口内をアルカリ性で維持できるように対策を取りたいです。口の中が酸性になっている状態を少しでも抜け出すには、水でのうがいが良いでしょう。

特に何かを食べた後にすぐうがいをしておくと口内が酸性になるのを予防できるので、口臭の発生を止めることができます。

水でうがいなら自宅でも出先でもできるので、高齢者にとっても無理なく続けられるでしょう。

丁寧な歯磨き

最後に口臭対策の基本となる丁寧な歯磨きについて説明しましょう。口臭を予防するためには、年齢問わず丁寧な歯磨きが基本となります。

口臭は自分で感じるとすぐに対処できますが、誰かに指摘されて気づくケースもあります。しかし直接口臭を指摘してくれる人はなかなかいません。指摘する側も本人に口臭のことを話すのをためらっているでしょう。

そこで、口臭が発生しているかどうか自分でははっきりとわからなくても、日頃から歯磨きを丁寧にしておきましょう。

特に食後は30分以内にきれいに歯磨きを済ませておきたいです。歯磨きだけでなく入れ歯やブリッジのお手入れも時間のある時にしておきましょう。

歯磨きをきちんとしていると歯周病予防にもつながるので、口臭が発生する原因を一通りきれいに流してくれます。歯磨きは口臭ケアの基本なので、正しい磨き方を覚えて毎日実践しましょう。

まとめ

まとめ高齢者になるといろんな点で鈍くなると言われます。これは口臭についても当てはまります。しかし、全員が口臭について指摘してくれることはありません。

よって、自分で口臭が出ているかもと思い対策を始めておくと安心です。高齢者ならではの入れ歯やブリッジの事情もあり、歯周病になりやすい状態になっているので、ますます口臭は発生する確率が高くなります。

丁寧な歯磨きを常に心がけ、食べ物もアルカリ性を意識して食べてみる、お茶よりも水をこまめに飲んで唾液の分泌を促す、水でうがいをして菌を流すといった点を実行してみてください。

高齢者になっても爽やかな息でいられると、ますます毎日が楽しくなります。高齢者は体に不調を感じることも多いですが、口臭の悩みだけでも減らせるようにケアをまめに行いましょう。