唾液の役割や効果とは?

唾液は普段特に何かするわけでもなく、常に口の中にあるものです。しかし、体調や気分によって唾液の質や量も異なってきます。

唾液はないよりはしっかりと分泌されている方が状態が良いと言えます。それは、唾液が持っている役割や効果からも言えることです。

ここでは唾液の役割や効果について、いくつかに項目を分けて解説します。きっと今まで知らなかった唾液の役割を知ることができるでしょう。

そして、唾液にも種類があるという点についても触れていきたいと思います。

唾液の役割と効果について

唾液にはどんな役割や効果があるのか、何か思いつきますか?ここでは7つに分けて役割などを紹介しますが、唾液にはこんなにも働きがあったことに驚きます。

口を潤す潤滑作用

まず、1つ目に挙げる唾液の役割が潤滑作用です。唾液があると口の中は潤った状態になり、その反対に唾液が少なくなると口内が乾燥します。

唾液はほとんど水分でできています。唾液で口の中を潤すことで、粘膜がスムーズに動くようになり口内がネバネバしている状態を回避できます。

潤滑作用の時に活躍するのが、唾液に含まれるムチンという成分です。ムチンは唾液に粘り気を少し加えてくれるので、口が乾燥するのを予防します。

自浄作用

続いて、唾液には自浄作用と言われる役割もあります。自浄作用とは汚れがあったら洗い流すことを示します。

口の中にはきれいにしているつもりでも、少しの食べかすや汚れは詰まっているものです。汚れは歯の表面だけでなく、歯と歯の隙間に入り込むこともあり唾液が少ないとそのまま蓄積されていきます。

しかし、唾液がたくさん分泌された口内だと多少の汚れがあってもたっぷりな唾液で流してくれます。

汚れがあったらどんどん流すという自浄作用が唾液の大きな役割と言えます。唾液があるから、私たちは恐ろしい病気に感染するのを予防できているといっても過言ではありません。

消化を助ける消化酵素

唾液の成分の中にはアミラーゼという消化酵素も含まれます。学校で理科の授業の時に聞いた覚えがあるなという印象のアミラーゼですが、多糖類をブドウ糖や麦芽糖に分解して腸内で吸収されやすいようにしてくれます。

体によりスピーディーに栄養を取り込むために、唾液にアミラーゼが含まれています。私たちが健康に過ごすためにも、アミラーゼは必要な成分なのです。

歯の再石灰化

唾液には歯の再石灰化という役割もあります。唾液にはエナメル質を修復するパワーがあります。

歯は虫歯菌や甘い食べ物などによって蝕まれていきます。口内が酸性に傾くと歯の表面が溶けてしまいます。私たちがおいしいと感じる甘いものは特に歯によくありません。

そんな時も唾液がしっかり分泌されていると、歯の表面を守る再石灰化を行ってくれるので虫歯や歯周病の予防につながります。

唾液には自然と歯を健康に保つための力も備わっていることがわかります。

口内の刺激から守る

私たちの身の回りには今ではいろんな食べ物があふれています。甘いものもあれば辛いものもありますし、人によって食べ物の好みも違います。

そうなると口内は日頃からさまざまな刺激を受けることになります。この時に口内を刺激から守ってくれるのが唾液です。

唾液に含まれるムチンという成分が、粘膜を傷つけやすい刺激物や熱い飲み物などから守ってくれています。口の中やのど、食道などを通過する際に問題なく飲み込めるのも、唾液に含まれるムチンのおかげと言えます。

抗菌作用

唾液は口内に侵入してきた細菌たちがそれ以上体内に入り込んでしまわないように、抗菌作用の役割も担っています。

唾液に含まれるラクトフェリンやリゾチームという成分が抗菌作用を持っている成分になります。

この2つの成分が唾液にしっかりあると風邪やインフルエンザなどの感染症にもかかりにくくなり、虫歯や歯周病の原因となる菌の繁殖を防ぐ効果もあるのです。抗菌作用は私たちが健康的に生きていくために欠かせないものです。それほど大切な作用が唾液にはきちんと備わっています。

口内を中性に保つ

口内の環境が酸性になると口臭が発生しやすくなるといいます。これは食べ物や細菌によって酸性になります。

酸性になると口内は虫歯になりやすくなりますが、唾液に含まれるりん酸塩などは口の中を中和して虫歯になりにくい環境に変えてくれます。

その結果、口内が中性になるので口臭の発生しにくい、清潔な唾液は口内環境維持には欠かせないポイントとなってきます。

唾液にも種類がある

唾液にはいろんな役割があって私たちの体を健康的に維持できていることがわかったでしょう。そして、最後に唾液にも種類があるということを付け加えておきましょう。

サラサラ唾液

私たちの唾液は大きく2つに種類を分けることができ、唾液の状態は自律神経によって支配されています。

たとえば、サラサラ唾液はリラックスしている状態の副交感神経が優位になっているときに分泌されやすい唾液になっています。唾液の質はサラサラとしていて、常に口の中が潤っているのも実感できます。

サラサラ唾液の時は唾液の量もしっかりと分泌されています。よって、口の中を潤す作用である自浄作用や中和作用など、さまざまな働きをして私たちの体を守ってくれています。

健康的な体で気分がリラックスしている状態は、サラサラ唾液になっているでしょう。その時の体調やあ神経のバランスによって唾液の質も変わってきます。

ネバネバ唾液

サラサラ唾液ともう1つネバネバ唾液に分けることができます。

ネバネバ唾液になっているとき、優位になっているのは副交感神経です。副交感神経は身体がストレスを感じているときに分泌されやすい唾液です。

唾液の分泌量としてはサラサラ唾液に比べると少ないため、ネバネバした特徴を持っています。ネバネバ唾液にもきちんと役割はあります。

ネバネバ唾液は粘り気があることから、細菌などを絡め取って体の内部に侵入してくるのを防ぐという役割を持っています。

傷つきやすい粘膜もネバネバ唾液のおかげで守られています。

唾液は日によって状態が異なり、どちらの唾液もメリットはあります。

まとめ

普段特に意識せずに過ごしている中、唾液の役割や効果には大きな特徴があるのがわかるでしょう。唾液は口内にあって当たり前な存在ですが、きちんと分泌されていないと私たちの体はうまく機能しません。

唾液の役割と効果をもう一度まとめると・・・

  1. 口を潤す潤滑作用
  2. 自浄作用
  3. 消化を助ける
  4. 歯の再石灰化
  5. 抗菌作用
  6. 口内を刺激から守る
  7. 口内を中性に保つ

といった7つの特徴を持っています。

さらに、唾液にはサラサラ唾液とネバネバ唾液の2種類があり、交感神経か副交感神経のどちらが働いているかによってどちらが分泌されるか異なってきます。

唾液にはさまざまな役割や効果があることを知って、日頃から積極的に唾液を分泌できるような生活を心がけましょう。唾液が正常に分泌されなくなると、口臭や歯の病気などを招きます。口内が健康であれば体全体も元気に機能するので、口内環境はとても大切です。

唾液の役割や効果を知って、今の自分の唾液の状態は良いと言えるか、一度チェックしてみてください。唾液に問題がある場合には、私生活を見直すのも大事です。生活の内容によって唾液の質も変わるので、規則正しい生活を送って唾液がしっかりと働いてくれるような環境を作りましょう。