加齢臭の原因にもなる精神的ストレスは日頃の訓練や運動で解消

人が暮らしていく上でストレスは切っても切れない関係です。若いうちは少しのストレスはかえって体を強くするなどといわれますが、中高年は様々な病気のもとになります。

その年代にさしかかった人にとって気になる加齢臭も、様々な成人病と同様に、ストレスによってひどくなることがわかってきています。

ストレスのため過ぎが加齢臭を強くする?

加齢臭が強くなるポイントの1つに活性酸素があります。活性酸素が多くなると体にたまった脂肪が酸化し、過酸化脂質になります。これが加齢臭のもとになるノネラールの材料になり、ニオイがきつくなるのです。

ところで、ストレスというと精神的なものと考えがちですが、もう少し範囲を拡げて、人にはどんなストレスがあるのか、整理していきましょう。

  • a)外的ストレス

    気候や騒音、大気汚染など
  • b)身体的ストレス

    病気、けが、運動不足、激しい運動
  • c)生物的ストレス

    細菌・ウィルス・花粉など
  • d)生活習慣によるストレス

    過食・小食・偏食・栄養不足、不規則生活
  • e)内的ストレス

    睡眠不足、生理、夢など
  • f)精神的ストレス

    入学、転勤などによる急激な変化や親しい人との別れ

これらはお互いに関連しているものもありますが、精神的ストレスは身体的ストレスに発展することも、逆に身体的ストレスがもとで病気になることもあります。

人間が変えられない気候の例では、紫外線が加齢臭をひどくすることがすでにわかってきています。外的ストレスについては、原因となる物質を避けることである程度回避でき、比較的対策もとりやすいといえます。紫外線なら、日よけ対策や日焼け止めクリームを塗ることで予防でき、加齢臭を抑えることができます。

問題なのは精神的ストレス。精神的ストレスは、原因がよくわからない場合もあり、ストレスの原因を取り除くためには、転勤などさらに新しい環境に身を置くことも必要な場合があります。解決するには時間もかかる、なかなか難しい問題です。

ともあれ、ストレスが何であるかを追求し、原因を取り除くことが加齢臭をできるだけ少なくすることに重要なポイントです。

なぜストレスと加齢臭が関係しているの?

ストレスは様々な病気のもとになることが知られています。特に長い間ストレスの強い状態が続くとそのリスクは高くなります。ロンドン大学ユニバーシティカレッジが発表した研究によると、仕事のストレスと不健康な生活習慣がある人を10年間追跡した調査では、健康な人に比べて冠動脈疾患のリスクが2倍に上昇するとの報告を出しています。

精神的ストレスは、活性酸素を増加させるだけでなく、副腎皮質ホルモンを増加させ、皮脂の分泌を促進します。そのため、パルミトレイン酸も多く分泌されることになり、加齢臭を増加させてしまうのです。

悪いことに、「加齢臭がひどくなっているのでは」と気にしすぎること自体がストレスになってしまいます。しかも、人と接する機会が多いと毎日のようにストレスとなってしまうので、ニオイがひどくなるという悪循環に陥る危険性があります。

ストレス状態だと活性酸素が増えていく?

精神的ストレスがたまると活性酸素が増えていく仕組みをもう少し詳しく見ていきましょう。

ストレスがたまると、自律神経や内分泌の調整を行う間脳視床下部に信号が伝わり、自律神経系やホルモン系の分泌を調整します。この分泌物や自律神経の影響を受けると、「頭痛」、「めまい」、「耳鳴り」などの具体的な症状として発現します。また、免疫力も弱まって、病気にかかりやすくもなります。

これを元に戻そうとして副腎皮質ホルモンが分泌されますが、このとき活性酸素も同時に生成してしまうのです。

さらに、ストレスが続くとビタミンCが大量に消費されます。ビタミンCは疲労回復にも効果があるだけでなく、抗酸化作用の強い物質です。そのために活性酸素の働きは弱められません。

今度はストレスが収まる時に、収縮していた血管が元に戻りますが、一気に回復すると急に血液が流れて、これも活性酸素発生の原因になります

ストレスは、そのときだけでなく、回復して安定するまで活性酸素が増えやすい環境になるのです。

ストレスと活性酸素の関係

精神的なストレスは活性酸素を増やしますが、それだけではありません。ストレスがたまるとホルモンバランスが崩れて一時的に高血糖な状態を作り出します。高血糖な状態が長く続くと糖尿病の原因となり、さらに糖尿病が活性酸素の生成を促進させることに寄与します。

活性酸素は悪いことばかりでなく、外から入ってくる異物から身を守るために必要なものです。しかし、過剰に発生するメカニズムが続くと、体に悪影響を及ぼすことが多くなってしまうのです。加齢臭がきつくなるのは活性酸素が多く発生している状態なので、体の異常(病気)に対するサインと受け取ることもできるでしょう。

ストレスを減らしたら活性酸素も和らぐのか?

精神的ストレスはできるだけ早く取り除いてやるか、その環境から逃れる術をマスターしておくことがポイントです。

精神的ストレスを解消するには、病気の場合は治療したり、人間関係の場合は話し合いなどによって、ストレスの原因になっているものをなくしたり、緩和させることが一番です。しかし、それができない場合は、会社を休むなど、その環境から外に逃避することで余裕を持つことができます。

これで一時的に回避はできますが、同じ環境に遭遇した場合、やはりストレスとして認識してしまい、活性酸素が増加します。それだけでなく、まだそのような環境に陥っていないにもかかわらず、脳が勝手に悪い方に予測してストレスとして認識してしまうようになります。これを回避するには、ポジティブな思考方法を身につけることで対処します。これを実行するには、第三者の援助を得ることも必要です。

ストレス解消法としてよく言われる運動や睡眠、リラクセーションは心身の疲れをとり、リラックスさせる効果があります。リラックスした状態は自律神経のバランスも回復してくれるので、活性酸素の生成を抑えることになります。普段の生活の中にこういった週間をうまく取り入れていきましょう。

まとめ

精神的なストレスがたまると、活性酸素の生成が促進されて様々な病気のもとになります。加齢臭がひどくなることも同時に起きてくるので、加齢臭は病気を早期に発見するための1つのシグナルとなります。ストレスによる活性酸素の増加は、加齢臭だけでなく、胃腸の調子も悪くなってくることが多く、それが原因で発生する体臭も混じってイヤなニオイを発散することになります。

加齢臭を少なくし、病気を予防するには、ストレスをためない生活が望ましいですが、最近の厳しい仕事環境を考えると、精神的ストレスのない生活はほとんど考えられません。そのためには、日頃からストレスを解消するための訓練や運動を取り入れることが重要です。また、加齢臭を過度に心配することもストレスを増やすことになり、活性酸素の生成を促しますので、余り考え込まず、清潔にしていれば十分だと考えてください。

精神的ストレスとともに、身体的ストレスも加齢臭をひどくする原因になりますが、お互いに関連し合うものなので、持病があればそちらの治療も積極的に行うようにしましょう。

なお、ストレス解消対策としておいしいものを食べる、買い物をする、パチンコに行くという人もいますが、過度に頼ることは依存症になる危険性もあるので注意しましょう。