ダイエット臭って何?無理なダイエットで発生するケトン臭

スリムボディを目指してダイエットに精を出している人も少なくないと思います。でも、無理なダイエットをすると口臭や体臭がきつくなるという経験をしたことはありませんか?

この匂いを世間一般に「ダイエット臭」と呼んでいます。今回はダイエット臭の原因とその対策をご紹介したいと思います。

ダイエット臭ってなに?

体に負担のかかる無理な糖質制限ダイエットなどをしていると、ダイエット臭という独特の果物が腐ったような甘酸っぱい臭いがすることがあります。最初は口臭から始まり、だんだんと汗の臭いに変化が現れ、ツーンとした匂いをカラダが発するようになるのです。

糖質制限ダイエットなどはNHKの「ガッテン!」でも特集され人気のダイエット法ですが、やり方を間違えることで体臭が発生し、気づかぬうちに周囲に迷惑をかけているということも少なくありません。

とくにダイエット臭は匂いを発している本人は気づきにくいと言われています。ダイエット臭が起こる原因は過度の栄養不足により代謝が低下することです。代謝が低下すると体内に「ケトン体」という物質が増えます。ケトン体が持つ「アセトン」の臭いが口臭、体臭を甘酸っぱい悪臭にする原因と言われています。

無理なダイエットは体臭をきつくする?

ダイエット臭は医学用語で「ケトン臭」とも言われ、日本人よりも外国人の方が発生する人が多いと言われています。極度の糖質制限ダイエットや炭水化物制限ダイエットなどを行うとダイエット臭が発生します。

炭水化物は本来、体のエネルギーになる栄養素です。人間の体の中でもっとも栄養を消費するのは「脳」で炭水化物をとらないと、代わりにケトン体を使って脳の機能を保つようになります。また、体内の脂肪が分解されるときにもケトン体が作られます。

急激なダイエットで脂肪を急激に減少させると、その分ケトン体も量産されてしまいます。炭水化物の制限&急激な脂肪の分解、この2つが合わさることでダイエット臭が強烈になるのです。外国人の方がケトン臭を発生しやすいのは、もともと炭水化物の摂取量が日本人よりも少ないためです。

人間は1日のうち、運動も何もせずじっとしているだけでもカロリーを消費します。これを「基礎代謝」と呼びますが、無理な減量を行うと体はどうなるかというと、命の危険を察知して「少ないエネルギーでも生きられるように」体質が変化します。

すると、1日の消費カロリーが下がる、つまり「基礎代謝」が下がるのです。そして、基礎代謝が低下すると、本来燃焼されるはずの脂肪酸が燃焼されずに体に溜まっていきます。脂肪酸もケトン体とは異なりますが臭いの発生源となる物質です。燃焼されずに体内に溜まった脂肪酸は汗や皮脂とともに体の外ににじみ出てきます。これも「ダイエット臭」になるのです。

体からの悲鳴、ダイエット臭

「ダイエット臭」は体からのSOS、危険信号であるとも言えます。例えば運動をすると汗が出ます。これは体の体温を下げるためです。また、何時間も起きていると眠たくなります。

これは体の疲れを癒すため。女性は赤ちゃんができると「つわり」が起きます。これは体を激しく動かすと赤ちゃんが危険なので大人しくしていなさいという体からの信号なのです。つまり体に変化が起きるのには全て理由があるのです。

ご飯をずっと食べないでいると口臭がします。これは胃が空っぽの状態が続くことで唾液の分泌量が低下して口の中が乾燥して口臭が発生します。

ダイエット臭も同じく、急激な食事制限によって体内に糖質が入ってこないことで、体臭を発生させて生命が危険だと訴えているのです。つまり、口や体を臭くすることで「ご飯を食べろ」と体が注意を促しているといえます。

痩せたい気持ちが強いあまり、少し体臭が気になっても無理にダイエットを続けていくと、自律神経が乱れたり、生理不順が起きたり、痺れ、めまいなど様々な症状が現れることもあります。

運動不足からくるダイエット臭

運動不足も体臭を強くする原因になります。運動をすると筋肉でケトン体が使われます。すると、脂肪が燃焼されてダイエットに拍車をかけます。しかし、食事制限をして運動もしないとなると、ケトン体が消費されずに体内にたまり、汗などで体外に出てくるため、臭いが発生するのです。

ダイエットの副作用ケトン臭

ダイエットの結果、「ケトン体」が体臭の原因になることはご理解いただけたと思います。では、ダイエットをしたら絶対に臭いが発生してしまうものなのでしょうか?そんなことはありません。

ダイエット臭がするということはダイエット方法が間違っているという証でもあります。代謝機能が問題なければダイエット臭はしません。では、体臭を起こさせない、正しいダイエット法とはどんなものなのでしょうか?

【適度な運動を欠かさない】

基礎代謝を落とさないように、適度な運動をすることがダイエットには必須です。中でも酸素を取り入れて脂肪を燃焼させることが有効なので、ジョギングやウォーキング、ヨガ、水泳やサイクリングなど有酸素運動が効果的です。

そして、運動にはもう一つの利点があります。それは筋肉量を維持することが出来る点です。

肝臓で生産される臭い成分「ケトン体」を消費できるのは筋肉と脳だけです。体を動かして筋肉でケトン体を燃焼すれば臭いを発生しにくくすることができます。

【食事制限はほどほどにする】

脂肪の不完全燃焼を解消して臭いを抑えるならクエン酸を摂るのが良いでしょう。クエン酸を多く含む食べものは梅干しや柑橘系の果物などです。炭水化物を急激に制限することで起きる「ケトン体」の量産を防ぐためにはアルカリ性の食品を積極的に摂ると良いでしょう。

アルカリ性の食品は野菜や果物、大豆やわかめ、もずくなどの海藻類です。あとは、汗腺の機能を活発にして汗をよくかく体にすることも臭いを抑えることに有効です。そのため、血流を改善するショウガなどを摂るのも良いでしょう。

【糖質を制限しすぎてはNG】

「糖質制限ダイエット」とは「糖質の摂取をゼロにするダイエット」ではありません。糖質を制限するというのはお菓子やジュース、菓子パンなどついつい手が伸びてしまう余計な糖質を減らすということです。主食は白米をとっても良いし、とるべきなのです。

【サプリメントで消臭】

根元を断つわけではないのでこれだけに頼るのは良くありませんが、消臭効果が期待出来るサプリメントを利用するのも一つの手です。

【糖質制限ダイエットは徐々に慣らしていく】

いきなり極端な糖質制限をするとケトン臭が発生するため、最初はゆる〜い制限から始めると良いでしょう。例えば夕飯だけ糖質を抑えるようにするなど少しずつ体をならしていきます。すると、最終的にかなりの糖質を制限しても臭わなくなります。

また、いきなりきついダイエットを始めるとストレスが溜まる原因になります。ストレスは体臭を強めるため、これにも注意が必要です。

まとめ

すらっとした健康的なスリムボディを手に入れても、近くに寄ったら「この人臭い!」なんて思われては努力もすべて水の泡。究極の美を目指すのであれば、見た目と同じくらい中身の美も重要です。

ちなみにケトン臭は3ヶ月から半年で体が慣れると自然と臭わなくなると言われています。「ならいっか」と思う人もいるかもしれませんが、会社で3ヶ月から半年あなたの悪臭に悩まされる人の身になってみてください。最悪ですよね。

スメルハラスメントなんて言葉もあるくらいですから臭いの問題は甘く見ないようにしましょう。