加齢臭の原因のひとつ「タバコ」は臭いにも百害あって一利無し!

加齢臭は中年おじさんのニオイと思う人も多いですが、女性であっても更年期を迎える頃になると起きるニオイです。加齢臭は活性酸素が多くなるとひどくなる傾向にありますが、加齢臭のニオイがひどいという人の中には、喫煙をする人もいます。

読売新聞の投稿欄には、そんな男性の加齢臭に悩むパートナーの意見も複数掲載されていました。夫婦生活をうまく乗り切るために、加齢臭を抑える生活を努力してみましょう。

タバコを吸うと加齢臭がきつくなる?

喫煙する人の加齢臭が気になるという人は多いようです。さきほどの投稿欄には一緒に寝るのもイヤという意見や寝室、居間にはマジックボール(空気清浄機)が欠かせないという意見もありました。

その中で、タバコをやめるとタバコのヤニのニオイだけでなく、加齢臭も収まったという意見が見られました。さすがにタバコのニオイと同時になくなることはなく、少し時間差があるようですが、イヤなニオイがなくなるというのは夫婦関係の改善にも確実に役立ちます。

タバコが加齢臭に影響しているのは、ヤニのニオイが消えてしまうからだけではなく、化学的にも道理にかなったことなのです。

タバコのニコチンは血流がスムーズに流れるのを阻害するため、老廃物がたまりやすくなります。また、副腎皮質ホルモンの分泌を促進し、活性酸素も発生するので、たまった脂肪がカラダの中で酸化しやすい環境が整います。そのうえに、交感神経も刺激され、皮脂の分泌も増えます。こうなると、加齢臭の原因物質「ノネラール」の原料が皮膚表面でどんどん生成されていくのです。

タバコを吸うと匂いが倍増する?

タバコを吸うと加齢臭そのものがきつくなるのですが、それだけではありません。タバコの刺激はエクリン腺での発汗を増加させ、ワキガ臭を強くししてしまいます。ニコチンやタールが原因の口臭もヘビースモーカーであればひどいものがあります。これらのニオイが混合するので、タバコを吸う人独特のひどいニオイになってしまうのです。タバコを吸うとニオイが倍増どころか、感覚的には何十倍にもなってしまいます。

タバコは体にとって異物、加齢臭の原因となる活性酸素も発生させる?

タバコは加齢臭の根本的な原因である活性酸素の生成を促します。ニコチンやタールが肺に入ると、マクロファージがこれらを有害物質として排除しようと働き始めます。この時にスーパーオキシドが発生するのですが、それが体内で強力な酸化力を持つ活性酸素「ヒドロキシルラジカル」へと変化します。このヒドロキシラジカルは強力な酸化力を持つことがあだになって、健康な細胞自身も傷つけてしまいます。これががん細胞のもとになることもあるのです。

活性酸素は加齢臭を含む体臭をひどくするだけでなく、がんやその他の病気の遠因になることも多いので、タバコは「百害あって一利無し」といわれるのも相当納得いくものです。

タバコをやめると加齢臭も少なくなる?

タバコをやめると加齢臭を抑えることは可能でしょうか?

タバコの煙自体にも活性酸素の一種とされている過酸化水素を含んでいますから、活性酸素を体内で発生させるだけでなく、わざわざ活性酸素を取り入れているのです。また、活性酸素が多くなると、それをなくそうとしてビタミンCもたくさん消費しますから、ますます活性酸素がなくならずに増加するという悪循環を引き起こします。

タバコをやめると活性酸素の増加はその分抑えられるので、脂質の酸化は起きにくくなり、加齢臭が少なくなります。

タバコの健康への影響は、喫煙期間が長い人ほど影響が大きいことがわかっており、若いときから吸っている人はできるだけ早く禁煙に取り組むことが望ましいとされます。喫煙は血液中の悪玉コレステロールと中性脂肪を増やし、高脂血症のリスクが高まることがわかっています。これが血液中に過酸化脂質を増加させることにつながり、加齢臭をひどくする原因になります。

タバコの悪影響はまだまだあります。タバコは加齢臭抑制にも関連する女性ホルモンに影響を及ぼし、閉経時期を早めてしまいます。そうなると女性にも早くから加齢臭がするようになってしまいます。

喫煙は体質を悪い方向に変えてしまうため、タバコをやめてもすぐには改善しませんが、禁煙して体質が改善されてくれば加齢臭も少なくなってきます。禁煙するだけでも効果はありますが、野菜をたくさん食べるなど食生活も見直すことで加齢臭の抑制は早くなります。

加齢臭とタバコの匂いの関係は深いの?

禁煙すると加齢臭が少なくなるばかりでなく、タバコ独特のヤニ臭さや口臭が減ることで、人に与える不快感は断然改善されてきます。タバコは自分だけでなく、最近問題になってる受動喫煙による悪影響もありますから、禁煙することは社会に対しての貢献度も高いといえます。そしてタバコ代だけでも毎日吸う人にはかなりの負担ですから、家計にも嬉しいことです。

しかし、タバコを吸っている人には、禁煙がかなりの苦痛になります。ヘビースモーカーが禁煙するには意志が強いだけでできるものではありません。医師に相談し、禁煙治療を行うことが大事です。周りから見ると、タバコのニオイや加齢臭がひどいのになぜ禁煙できないのだろうと感じるかもしれません。しかし、喫煙している人には、禁断症状や嗅覚の衰えがあり、やめたくてもやめられない、あるいはそんなに迷惑を掛けているほどの臭いがしないと思いがちになっているのです。

タバコを吸う人の中には、のどの痛みやセキ、タンが止まらないといった症状が認められます。さらに気道とつながっている鼻への悪影響もあり、両目の間の嗅裂(きゅうれつ)と呼ばれる部位にあるニオイを感じる細胞の機能を衰えさせます。これは有毒ガスである一酸化炭素が嗅覚を伝える神経を一時的にマヒさせていることが要因とされています。

嗅覚が麻痺すると、加齢臭が少しひどくなる、逆に改善しても変化がないので、体臭そのものに対する意識が薄らいでしまいます。それで余計に禁煙絵の取り組みが甘くなってしまう遠因にもなります。

まとめ

タバコは百害あって一利無しと言いますが、全くその通りで、加齢臭を含めた体臭においても、人に迷惑を掛けるばかりです。

最近は喫煙できる場所も限られてきて、喫煙者には生きづらい環境になってきました。一方で、まだまだ室内全面禁煙の整備が進んでいない公衆施設も多く、受動喫煙に関しては世界の中でも後進国です。禁煙は自分のためだけでなく、周りの人に悪影響を与えるので、できることなら禁煙をすべきです。

タバコはストレスの軽減に役立つのがメリットと長い間言われてきましたが、そのメカニズムはあくまでニコチン切れによる離脱症状の緩和にすぎないことがわかってきています。

ヘビースモーカーは、ニコチンが切れることで1日の中で何度もたばこを吸いたくなったりイライラなどの症状が増加するだけで、吸わない人に比べてストレスがかえって多いという逆効果を生み出しているのです。ストレスは加齢臭を増やす要因にもなりますから、タバコを吸っていない時間も活性酸素を増やし、加齢臭を増加させていることになります。

長い間吸っていた人が禁煙をするには、医師のもとで正しい治療をする必要があります。しかし、加齢臭も少なくなり、嗅覚が改善されることで食事もおいしくなるなど、良いことばかりなので、ぜひ挑戦してみましょう。